2007年04月24日
選択できるときは慎重に
blog50-1:正社員増やして・・・その後 - livedoor Blog(ブログ)の話の続きで、ラジオでは「バブル以来の新卒採用数」とか、「初任給引き上げで・・・」とか言うのを聞いた。なんとなく景気がよくなってきたか?という感じもするけれど、(全体として)生活水準が上がったわけでも、給料が増えているわけでもない。
景気がいい=インフレを伴わず、世の中に出回る金が多くなると捉えていて、その感覚から言うとまったくNOである。
昨日、友人と話していて 今年就職ランキング1位の「某金融機関の給与は 自分がいたころ(すでに辞めた)の10年前と(10年勤務している人は)変わっていない」というようなことを言っていた。
つまり、10年前も今も年収が増えてない行員が多数いるということを示している。
で、なぜ採用を増やしているか?という疑問にぶつかる。企業は気がつきはじめたのだ。年功制が崩れてきているから、
「別にしょうもない従業員の給料なんかあげなくってもいい」
成果主義などを2〜3年勉強していて、ちゃんと成果主義を採用すると人件費が高騰するリスクを企業も承知している。そして年功制よりも多少色をつけることで「差をつけているよ」という行動に出始めている。それは仕方がない。しかし、年齢給を含め、ベースアップをせず、全体としては人件費を抑えつつ、利益を増やしている。こんな構造。
人件費が安い若者の採用を増やして、全体的な人件費を抑える作戦だ。一方でリストラをやめたか?というと少しはやめてはいるが年収を減らしている。同じこと。
「人件費世界一高い」なんていわれていたのはどこへやら・・・。採用数を増やす企業行動・・・。これが以外に矛盾していない。若いうちはたくさん雇えばいいのだ。安いから。30〜40代になって(給料が)高くなる頃には一部を除いて「どうぞご自由に」。
企業を責める気はない。合理的な行動だ。ただ、高度経済成長はしないし、バブルも来ない 君たちの給料は増えないよ。よっぽど努力するか才能がないと。という注釈がないだけだ。
ペシミストではないが、あながち間違いでもないだろう。(人も)安く買う。完全な消費者として行動だ。企業まで消費者になっているってな。
ということで、(内定がたくさん取れて)選択できるときはよく選択した方がいいよ。たくさん採用するということはそれだけ昇進は厳しくなるのは目に見えているし、給与を増やす気は毛頭ないということを示しているんだよ。人件費が高止まりしているマスコミなんてなそう採用を増やしている風でもないし。
(バブル崩壊直前)富士通で大量採用された3000人だかの人は何人残っているのだろう。
で結論http://tegaki.rw.to/miru.php?f=8fcee1089ed3f51c17e96015f474e157
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この記事へのコメント
ん〜、なかなかに教訓になる言葉ですね
社会人になってからが真の勉強のスタートだ
という話を耳にしたことがあります。
それはこういったことにも裏付けされた話なのかもしれませんね