2007年06月02日
フューチャリスト宣言(書評・感想)
梅田氏も茂木氏もネットにおける暗部を指摘することはない。それは仕方がないことだと認め、かつ多様性を理解する。
そして二人とも 異端を喜ぶ。ただ変わっていることではなく、実現できるかどうかわからない未来を語るものを大いに礼賛する。
人の経営計画をたてる時に、暗い未来のみにフォーカスして、「あ〜た ここが悪い、あそこが悪い、でんでんダメ、人間やめなさい」といっていたら その人や企業が持つ芽をつぶしてしまう。実現可能性のある芽を探し出すのが、未来を考える者の役割であることを認識させてくれる。
インターネットのおかげでこんな駄文でも読んでいただけるようになった。さらに影響を受けている人がいるかも知れない。それはどのような影響をもたらすかまではわかりかねるが、「どこかの誰かになんらかの」影響を与えることができるツールとしてグーグルが捕まえてくれる。
そして、そのことがおいらにセレンディピティ(偶然の出会い)をもたらす。今までは同じゾーン(学校とか、会社とか、取引先とか、近所とか)に住んでいる人以外出会う機会というのはまずない。もちろん、ネットを回遊すれば、自分にインパクトを与えるモノにも出会えるし、本屋にでもいけばいい。しかし、発信できて反応がくる・・・この感覚は発信する側にしかわからない。ゆえに、仲間うちだけに限定するWEBづきあいだけでは残念だなと思う。
WEBで人生が変わるとも明るい未来になるとも思っていないが、このお二人はそれに期待する。それを見るとやはり期待してしまう。稀代のオプティミストではあるけれども、そんなお二人の話はさわやかで、「自分も何かやってみよう」と思わせる1冊。
ブック・オフへは移動させたくない。詳しい書評はほかで探してね。
自分の(生きる)ゾーンを広げる・・・明るい未来を考える・・・きっかけになればいいと思う。
いや〜今さら・・・「あなたの才能はまだ開花していないだけかもしれないよ」・・・と思ってみる。
今は嫌われる負の才能であってもそれはそれで才能だと思ったりする。どこで生かせるか・・・きっとWEBだろうとか・・・