2007年06月07日
札付きの・・・
「っていうんですよどう思います?」口々に女性陣が愚痴を言う。1日1回や2回、彼に対する不満を聞くのが仕事になっているような気がする。
彼と同じ部署になるのは2回目。1回目は同じ管理職として
配属され、女性陣とバトルを繰り返し・・・上司に叱られ、おいらにやられて・・・しばらくたつとあきれられ、そして1年で異動していった。その前も1年で異動、そして1年後にまた同じ部署になった。
今は席が離れ、課が違うので、おいらから見えるが話す必要がないので、叱る必要もない。
しかし、いわゆる・・・札付きである。鳴り物入り逆バージョン。
女性陣の愚痴りにのって彼の机に菊のハナでもおいておけば完全に 意次目である。ゆえにそんなことはしない。
おいらに(以前)あれだけ叱られていたのに「あ〜いい天気だな〜」と先輩ヅラをしてを吸う瞬間の違和感「・・・」 以外なんの害もない。役職は現在おいらより下になっているが、そんなことはどうでもよい。20近く年齢が上だ。
札が付いた状態でフロアの全ての女性に話しかける。そして・・・ひかれる。ひかれているのにお構いなし。惹かれていると勘違いしているのかも知れないし、そうでもないかもしれない。
静かなフロアで鼻歌をうたう。そして寝る。そして不満を言って反感を買う。たまに にやついている。何もしなくてもオイニーだけで(主に女性の)反感を買う。
かわいそうとかいうより純粋にすごいと思う。
おいらには どんびきの女性に10数分とか話し続ける太さはない。そういうのを鈍感というかもしれないが・・・もう知らない人にいきなり話しかける方が(おいらにとって)たやすい。ひかれたらこちらがひけばいい。ひかれた状態を続けるのは 普通つらい。
以前はワゴン車の後ろにゴミの袋が乗っていた。それも半年間。満杯であった。へんな物じゃないかとあけさせたが・・・単なるゴミでホッとしたものだ。
最近は叱ることは誰もしない。そもそも叱られるような仕事を任せられることもない。部下はもちろんいない。お客と接することもない。そして
「この部署の女性はどうしょうもない」と以前の部署でも言っていた。(第三者的に)どっちがどうしようもないか?まあいいだろう。
どんびきでも好き勝手に話を続けるのか?おねえさま方にちょっと気を使って頼られるのか?
ペイ・フォー・パフォーマンス(働きに対する支払い)で言えば前者の方が効率がいい。
愚痴を言って愚痴を言われるか?愚痴を言われないけど愚痴を聞くか?
嫌われてもなんでもいいから好きにするか?好かれるために多少なりとも努力するか?
そんな彼のおかげでそれまで変な人扱いされていた方が「あの人がまともに見える」と部署内ヒエラルキーが上げる効果があった。(負ではあるが)女性陣の注目を集め、噂(まあ単なる事実であるが)づくりに貢献している。
「今日研修に来た若い子にわざわざ飴あげて・・・話かけてんのっ・・・しかも横まで行って・・・最悪」
ある方のヒエラルキーを引き上げ、怒りの矛先となる。そして本人は気にしていない(ように見える)
その点では職場で存在価値を発揮しているんだろうと思う。
通常は完全無欠で批判される人は少ない。しかし、彼はそんな人である。
そんな強さは時にうらやましかったりする。
しかし、爪の垢はとても飲めそうにもない。