2007年08月03日
人に言えない職業はなぜ儲かるのか?(書評・感想)
- 序章に代えて さおだけや
- 第一章 野球選手はなぜ個人会社を作るのか
- 第二章 長者番付に載る人、載らない人
- 第三章 サラリーマンの副業はどれだけ有利か
- 第四章 会社はどれだけ社員と国にお金を払っているか
- 第五章 税金を払わなくていい職業
- 第六章 地下ビジネスの担い手たち
- 第七章 先進国の税体系
- 第八書 どのような税制が望ましいか
本書の本筋は税金に関する話。最近はサラリーマンでもアフィリやオークションなど結果副業な人も多いし、この際勉強も一考だと思う。
でっ、本書の題名どおり人に言えない仕事・・・まあ、イリーガルなやつは除くとして、ど真ん中は風俗。各種の条例が厳しくなり、西川口流も壊滅な現在、門倉氏が言うほど風俗産業が儲かっているとは思えない。
サービスが充実し、競争が激しくなり、結果安くなり需要が掘り起こされるという理論、ちょっと眉唾。
地元の風俗関係者に聞いたところ、デリバリーヘルス(以下デリヘル)は最盛期の6割。飲み屋街で抜きは摘発の対象となっているため、ほとんど壊滅とのこと。
これは主たる顧客であった若いやつの貧困化を想像させる。ラブホテルの経営者も昼間使うのは「おっさんばかりだ」と言っていた。各種サービスを充実させているものの、(たまたま週末に込んでいたからという理由ではやっていると考えるのははやい)なかなか平日の稼動は思うようにいかないらしい。
「娘が大きくなる前に商売がえしたい」と言っていた。人には言いにくいわな。
しかし、デリヘルをはやくはじめた人。ラブホテルの経営権を持っている会社はそこそこ儲けることができる。
しかし、デリヘルの女の子を集めること。マンスリーマンションの借り上げ、バンス(前借り)などなど結構苦労してるし、ここ1年ほどは儲けもしぼんでいるとのこと。
ともあれ、門倉本はそれほどフォーカスされなかった人、特に税金をまともに払っていないであろう人に着目。まあデリヘル(らしき)のお姉ちゃんが申告しにてきるの見たことないな。。。年金とか払ってる?それ以前に住民票ある?だ。深刻なのは病気くらいか。病気は申告してねっ。
まあ、若いやつは貧乏になってますよ。さっきの兄ちゃんみたいに。20,000円をパチンコで使うか、デリヘルで使うかってなとこだ。結構田舎だと高いんだ。ん〜どっちもムリ。
副業を本業にしないとか、副業のススメ的なことは同意だ。会社の儲けが年々減る中で、サラリーマンについてもヘッジが必要だし、もしものための税の知識も必要だ。領収書はとっておけ。
まあ、イリーガルなことはみなさん控えましょ。究極の人事管理、サービス業である風俗なんてのは普通の人の考えることではねえです。本番でガサで一発逮捕。
女性の方がコンパニオンとか副業はしやすいかもね。作法も身につくし、どうなんでしょ。
私がやる副業は自分では 有償ボランティアと呼んでいます。最近はご無沙汰ですが。人には言えますよ。ここでは書きませんけど。ボランティアですから・・・非課税です。
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