2007年08月31日
食い逃げされてもバイトは雇うな(書評・感想)
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉を読む。さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)の方は若干でも決算とかかじったことがある人なら腹は膨れなかったろうと思うが題名(つまり編集者)の勝利。
本書について気になっていたのは・・・単純に・・・バイトを雇わない方がいいのか否かということ。「食い逃げ」は過剰な修飾であろうということは予想がついたが、まあ1冊くらいで著書を断じるのもなんだしってまあこのへんでの1冊。さおだけ屋の方は題名だけでおおよその予想はついたが、こちらはもう一ひねりしたか。。。
- イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい本当の理由 -- 数字のルールはたったの4つ
- 第1章 今日は渋谷で6時53分 -- 数字がうまくなるための技法
- 第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム -- ビジネスの数字がうまくなる
- 第3章 食い逃げされてもバイトは雇うな -- 会計の数字がうまくなる
- 第4章 決算書の見方はトランプと同じ -- 決算書の数字がうまくなる
でっど真ん中で企業経営している方とか普段から数字を使っている方にはコピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実がおすすめ、そこいらになじみのない方には本書はいいいかも。普段数字を作る側でなく、「へえ〜」と見るだけの方には数字の感覚を身につける上での良書。
畳二帖で約一坪
こういうのは感覚的に身につけるまでには結構かかる。そのへんは数に強くなるが近年読んだ中ではベターかしら。
数字には強くないが、起業を考えている人や企業経営していても完全に会計士まかせになっている場合に本書のような入り口の低い図書は役に立つ。
「食い逃げされてもバイトは雇うな」の意図は食い逃げされるコストとバイトを雇うコストちゃんと秤にかけましょうね!というのが本書。
昔、職場の近くに 味音痴のおやじがいる中華料理屋があった。そのへんには食事する場所がもう一つしかなかったので まずいんだけど隣定休日 だと利用する。そこはこの題名の通り、バイトを雇うことはなく、オヤジ一人なのに、出前をしていた。
すごかったのはラーメンとかチャーハンとかほとんど500円だったので、カウンターテーブルの上の台には すでにお釣り用の500円が並んでいたことだ。
だいたい客に料理を出し終わったところで出前に出かけてしまう。そこで500円が並べられたカウンターにおいら一人という状況もフツーに起こっていた。もうものすごい塩っ辛さであったが、食って千円札をおいて500円を取るという究極のセルフサービスが行われていた・・・しかし今その店はない。
結構これをしないで独立・開業をしてしまう人も見かける。結局数値計画を立てたからうまくいくとかいう問題ではないが・・・
数値計画で赤字なら実際はじめたらもっと赤字だ。
逆は違う。数値計画で黒字でも赤字になることはよくある。というか新興市場の上場会社でもよくあること。
まあ売上見通しみたいなものはどこまで行っても・・・仮に老舗企業でも「えいっやっとうっ」な面は否めない。一方でコスト見通しの方は比較的立てやすい。家計簿と同じ。管理できるのは出の方だ。
っと本書における題名の勝利はあるにせよ、数字になじみのない人向きではあるが・・・会計になじみのない人には向いてない感は否めない。レベルとかそういう問題ではなくて本書はそもそも会計の本ではない。そこいらでまあ2冊読めば十分かな的に主張はわかった。弾氏の書評と同じように他の本とかぶるところが多すぎる。
とはいえ、題名のつけ方、なじみやすさに心がけた本書も良書。ここいらあたしの分野は急速に出版されているのでこのへんかなとも思ったり。
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この記事へのコメント
rarararと申します。
この度は、私事全国旅行制覇の
終焉を迎え、
各県毎の記録や感想を述べて行こうと
思っています。
つきましては、
blog49さんの一言石川県についての
コメントを頂きたくおじゃましました。
ご協力の程宜しくお願い致します。
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親業完成図
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