2007年09月02日
未来を予測する技術(書評・感想)
未来を予測する技術 [ソフトバンク新書] (ソフトバンク新書 46)を読む。きっと黄色い新書史上ナンバー1だと思う本書。未来予想ではなく未来予測を真剣にしている人がいたとは・・・それをわが国が牽引しているとはたいへん喜ばしいことだ。
特に自分にとって幸運だったのはスーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)を読んでから本書を読むことができたこと。
スパコンなんてなじみのない分野でまず知ることができ、それが地球シミュレータというとてつもないものに生かされていること。
- はじめに
- 第一章 一つの技術が人間の生き方を大きく変える
- 第二章 人類の未来予測は"占い"から始まった
- 第三章 現代科学のパラダイム
- 第四章 現代科学の忘れ物
- 第五章 人間の弱点を補うコンピュータ
- 第六章 シミュレーション文化の胎動
- 第七章 未来を観る望遠鏡
- 第八章 シミュレーション文化の世紀
- 第九章 終章
誰にしもなんとなくでも自分の未来をぼんやりと予想することはある・・・
予想は「結果は予想(予期)したとおりだった」「予想(予期)に反して、不作だった」などの文脈では相通じて用いられる。◇「勝敗を予想する」「予想がはずれる」「旅行は予想を裏切るつまらないものだった」など、「予想」は前もって見当をつけること、また見当をつけた内容を意味し、広い範囲に用いられる。
しかし予測となるといかがだろう?
「予測」はなんらかの根拠に基づいて推測することで「景気の動向を予測する」「年金制度の将来を予測する」「株価予測」など数字的なものに基づく場合が多い。
人一人の人生を予測するだけでも相当数の変数(変わる内容)ってのがあるもんだ。それを地球の環境丸ごとコンピューターにぶち込んで予測しようというのはいかに壮大な計画であるか?それに本気で取り組んでいるのだからすごい。
しかも各種シミュレーションは私たちの生活の中で温暖化シミュレーション等としてすでに食い込んできているからすごい。
何より未来が一定の範囲で予測できるようになるということは未来を作ることができる可能性を示している。
未来を作るとは何か?大きな地震の起こるところの土地は買わないであろうし、豪雨で水のつかない場所を買うのが人間として成り行きの選択であろう。
つまり地球シミュレータが行おうとすることは私たちが行う行動にまで影響を与える可能性があるとおいうこと。
薄ぼんやりなんの根拠もなくする予想と、一定の範囲で根拠に基づく予測とは異なる。この予測する文化を筆者はほのめかす。
「未来予想図はほら 思ったとおりに 叶えられていく」
今のところすべてを一定の範囲で正確な予測をすることは難しいけれど、まあ近い将来 未来予測が一般的な分野でも出てくることだろう。
そんな気持ちにさせる本書は読んでいて薄ら寒さと鳥肌を禁じえない。
そのうちパソコンのスペックがあがり「あなた丸ごとシミュレータ」ができてくるかも知れない。予測ができればあなたの行動は変わるはずだ。つまり未来予測が導くものは行動の変容かも知れないのだ。
と→404 Blog Not Found 書評など参照で。
未来予測は未来を変えること・・・詳細はぜひ本書をとって確認して欲しい。おいらに限らずなじみのない人も多いだけにその感動は大きいと思う。
予測する力 養成講座〔セオリー〕vol.11 (講談社MOOK セオリー vol. 11)




