aamall

2007年10月14日

始まりの科学(書評・感想)

始まりの科学 宇宙、銀河、太陽系、種、生命、そして人類まで [サイエンス・アイ新書] (サイエンス・アイ新書 36)を読む。

何事にも終わりがあるように始まりもあるはずだ・・というかどこから始めか?これこそ科学。



→サイエンス・アイ新書

第一部 天文宇宙編
Part1 宇宙の始まり
 ラジオ番組に登場した“大爆発理論”
 アインシュタインが生み出した新しい宇宙論
 「宇宙が膨張しているはずはない」
 最初の20分で宇宙の全物質が生まれた
 ビッグバン理論が抱える“3つの困難”
 インフレーション理論は救世主?
 次々に生まれる「宇宙の泡」
 ありとあらゆるインフレーション理論
 宇宙より年を取った星?
 宇宙の物質が足りない
 宇宙にはやはり万有斥力がある?
 星の寿命の謎が消える?
 井戸の中のカエルの宿命

Part2 銀河の始まり
 銀河と星の数を数える
 銀河はどのように誕生したか
 トップダウン・モデルとボトムアップ・モデル
 古い銀河理論の限界
 銀河同士が衝突する
 30億年も年齢が違う球状星団
 衝突・合体でよみがえる銀河
 最新の銀河“共食い”理論

Part3 太陽系の始まり
 太陽系を生み出した星間分子雲
 重力収縮と熱膨張のせめぎ合い
 原始星が一人前の主系列星になるとき
 オリオン星雲の中に理論との一致を見る
 太陽系の3つの衝撃的事実
 最古の理論が新しい衣をまとって復活
 角運動量の保存と「原始太陽系星雲」誕生
 いまや惑星の誕生は目前に迫った
 宇宙には無数の太陽系が存在する

Part4 時間の始まり
 時間は過去と未来に流れる
 過去も未来も動かしがたく確かである
 エントロピーと熱力学的な「時間の矢」
 割れて散らばったコップのエントロピー
 秩序と無秩序に違いはあるか
 宇宙のエントロピーが極大になるとき
 宇宙と人間の哀れな運命

第二部 生命編
Part1 生命の始まり
 「生命」とはなにか?
 生命は物質が進化して生まれた
 地球の生命は地球誕生から10億年を経たずして現れた
 “原始のスープ”が地球を育んだ?
 複雑な分子が集まっても生命は生まれない?
 生命は宇宙からやってきた?
 「RNAワールド説」現る
 RNAワールドの抱える困難
 RNAワールドの困難を克服するためには?
 RNAの鎖が粘土の遺伝子を乗っ取った
 物質の“右手と左手”
 RNAは粘土の上で増殖する
 粘土粒子は生命を発生させる“試験管”
 地球外生命は地球生物の起源を解き明かすか?

Part2 種の始まり
 エンペドクレスの「生物起源論」
 生物学を支配してきた「創造説」
 明治の日本人はなぜ進化論を受け入れたか?
 『種の起源』に載ったただ1枚の図
 タマオシコガネの“失われた関節”
 進化論を否定したファーブル
 中途半端な進化は破綻を招く
 工業黒化したガがふたたび白くなる
 進化の歩みのブラックボックス
 地理的な隔離が進化を後退させることはない
 進化論も進化する

Part3 人類の始まり
 恐竜時代に生きたわれわれの祖先
 アフリカのリフト・バレーは人類の故郷?
 人間は奇妙な形をしている?
 始めに直立歩行したのはいつか?
 サバンナ説は間違っているか
 チンパンジーと人類の小さくかつ大きな違い
 進化は直線的ではない
 20万年前のアフリカ女性が“人類の母”か
 アフリカ起源説と多地域起源説
 人類の歴史は明らかになったか?


本書は宇宙、生命の始まりの現状を整理している。整理しているというのは現状の科学を持ってしても宇宙も生命もはっきり始まりはわかっていない。

中学生のときに習った人類の祖 アウストラ・ロピテクスも現状はどうも違うらしい。生命はおろか人類の始まりすら揺れ動いているという。

人間についても自分が生まれた頃の記憶は曖昧。それを何百万年も昔の記憶のない頃のこと。発見があるたびにその始まりは変わっていく。不思議な話だが時間がたてばたつほど始まりはさかのぼっている。新たな発見があるから。さかのぼって時間が作られるがごとし。

量子力学が明らかにしたことは「未来も過去の確定的ではなく、確率的にしかものをとらえられないということ」つまり観測者が観測した時点で過去が作られる可能性を示唆している。

つまりはじまりは常に胡乱であるという可能性

生命も宇宙から降ってきた説があることも本書で知った。もしかしたらおいらの先祖は宇宙人からも知れない。

とあまり科学に詳しくないものでも図つきでわかりやすい。理科の教科書を紐解くことはないけれど、サイエンス・アイシリーズは元気。

秋の夜長に物事の始まりに思いを馳せるために最良の一冊。

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1. プリンに醤油でウニになる(書評)  [ blog50-1 ]   2007年10月14日 08:51
プリンに醤油でウニになる 味覚センサーが解明した仰天の食の謎 [サイエンス・アイ新書] (サイエンス・アイ新書 33)を読む。 表紙はさておき、トンデモなスゴ本。本書は味覚・嗅覚のファンタジスタ〜。(´▽`)
2. 心はプログラムできるか(書評)  [ blog50-1 ]   2007年10月14日 08:52
心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 [サイエンス・アイ新書] (サイエンス・アイ新書 31)を読む。 この夏最高に心が躍った1冊。  

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