2007年10月19日
ホムンクルスの目(書評・感想)
ホムンクルス (3)はスピリッツ連載中の漫画で悲壮な過去を持つ主人公が捨て鉢となって医学生の実験にのり、額の中心の頭蓋骨に穴を開ける。その後(風通しのよくなった脳が活性化し)左目は幻覚ともつかぬ、
人間の心の形を覗けるようになってしまう
という物語。
それを著者がリスペクトする石井裕之氏が「モテ」にフォーカスした催眠術チックな本。といっても「ちちんぷいぷい」ではなく一応催眠術の流儀にのっとった口説き本という位置づけか。
本書は最初人間の側(意識の側と無意識の側)について記述がある。たしかに自分にとって心地よい側というのがある。彼氏・彼女・妻・夫・友達のことを考えても寝ている側、映画の席・歩くときの位置などなど自身も無意識にどちらかの側においているのではないだろうか?逆に座りが悪いということもあるはず。
そういう部分にフォーカスしどうしたら相手の心に深く潜りこめるか?要はいかに無意識とか潜在意識に送り込むか。
言葉にまでできないけれど好感というのはあるはずだ。「モテ」に直接つながるかどうかさておき、その多くは好感の持たれる明らかな行動や事実のそのもよりも
「好感」の起点はなんとなくが大半であろう。
そのなんとなくを利用する。特にほのめかしを多用する。直接は言わないけれど
「ねえ、時間があったらコーヒーでも飲まない?」なんていう誘い方をしているキミなら、ぜひ次の戦略をトライしてみて欲しい。
「ねえ、じゃんけんして買った方がコーヒーを奢るってのはどう?」P134
それが催眠術かっという突っ込みはさておき、それはそれで無意識の流儀にそっている。じゃんけんの勝ち負けに関わらず、コーヒーを飲みに行くという前提の暗示を入れるというわけだ。じゃんけんの結果は関係なくなる技術。
暗示とか催眠とかサブリミナルというとスケベな男がどうにかできないか?と興味を示しがちである。しかし、暗示とはつまりほのめかしの技術であり、はっきり言わないがそういう風に動いてもらうことを狙って行う行動のことである。
本書は男性のなんとかしたい目線で書いてあるわけだが、実際ほのめかしの技術を使うと有効なのは女性の方である。
「じゃんけんに負けたら奢ってくださいね!」
「飲みに行こう」と誘いにくい女性でもこういう表現なら言えるはず。男性なら玉砕の覚悟さえすればほのめかしの技術を使う必要はない。
というわけで催眠とかに興味がない女性でも「勢いがないと誘えない人が読む」にベストな一冊。具体的でかなり楽しめた。うまくいくかはためしてガッテン!





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この記事へのコメント
モーションかけるって何?古っ丁稚さんがやってるの?プッシュ!プッシュ!ってツッパリ?相撲は下火だけど・・・ってかランニングと短パンとリュックサックに変えた方がいいと思う。またはつりズボン。。。
オレの場合は催眠術でいくから・・・文明の力は必要ないのだよ。。。