2008年02月17日
はじめての課長の教科書(書評・感想)
あくまで企業や自治体間で序列は異なるが
- 主任・係長(民間企業)
- 主任、係長、主査、課長補佐(国家公務員)
- 主事、技師、主任、係長、主査、担当係長、次席、課長補佐、副主幹、主幹、副参事(地方公務員)
企業だとまだまだある。(カタカナは抜く)
- 課長代理心得、副課長、課長代理、副○○役、○○(調査とか)役、主任○○役、副長
ちなみに→日銀(ただし支店)
- 副主任、主任、主査、課長代理、企画役補佐
職能資格給だと「役職の名称」とともに「書記、主事補、主事、参事」など、主事補以上で課長みたいな「職能資格」もついている。さらに(部長待遇)の課長とか。
あまりの数に「どんだけ〜」。お役所チックな雰囲気が漂うほど課長までの役職が多くなるような気がするのは気のせいか。課長島耕作 (1) 新装版のようにおセクスばかりしてスムーズに課長にはならないのである。ちなみに次長・課長だと次長が偉いケースが多いように思う。社内でも呼称が多すぎて序列がわからない・・・というのが案外現実で、まあ自分より偉いか?だけ把握しておけば差し支えないが。
さて本書である。
- はしがき
- 第1章 課長とは何か?
- 第2章 課長の8つの基本スキル
- 第3章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム
- 第4章 避けることができない9つの問題
- 第5章 課長のキャリア戦略
- あとがき
- 参考文献
はしがきで筆者は大きな間違いを犯している。
強調したいのは、多くのビジネスマンには人生のうち一度くらいは課長に近い立場で仕事をするチャンスが訪れるということです。P1
企業の多くが支店を統合し、課を新設する場合にはスクラップをしている。低成長時代の中で実質的な課の機能を持つ課長は減ることはあっても増えることはない。せいぜい、名前だけの課長が増えるだけである。また、年功序列はゆっくりとだが、崩壊しているので、多くの人が「課長に近い立場」になることなく、サラリーマン人生を終えるに違いない。
しかし、管理職的立ち位置を知っておくことは有効だ。役が人を作る側面はあるが、それほどゆっくり時代は流れていない。
→すぐに結果が出ないと我慢ならないメンタリティ:シロクマの屑籠(汎適所属)
“とにかくすぐに結果が出なきゃヤダヤダ!”
新卒以上に「やつは新米課長だから・・・」なんて誰も言っちゃくれない。課長になった瞬間から「課長」であることを要求されるのが当たり前だ。だからこそ助走段階が重要となる。
その意味で本書は(課長に限らず)管理職として身につけておきたいことが見事にまとまっている。それだけでも十分プッシュできる本である。それ以上に意外とこの手の本に書いてないことをグリップしておくと
自らを権威づけする。
課長は部下にとって暖かい人物であるべきですが、弱腰である必要はありません。課長が弱腰になってしまうと、部下全員が動揺してしまうものです。課長である自分を普段から小まめに権威づけしておくことは部下から無駄な攻撃を受けないために大切なことです。いかにも権力が弱そうな課長では、血気盛んな優秀な部下の攻撃をわざわざ呼び込むようなものだからです。〜中略〜権威が人の態度をに大きな影響を与えるということは疑えない人間社会の現実です。P177
具体的な内容は本書を読んでもらうとして、いわゆる「なめられた」状態では組織活動上必ず滞りが出る。友達型上司をめざすのはかまわないが、やはり上司はどこかに権威がなくてはならない。きれいごとを並べるビジネス書の中で異彩を放つ。
転職をしなければ、業務の延長上にマネージャーがあるけれども、私はマネージャーとプレイヤーはまったく違う仕事であると思っている。もちろん、プレイングマネージャーというのはあるけれども、やはりどちらかに軸足を置くべきだろう。
その軸足の置き方がきちんと書かれている本書をすでにマネージャーである人も、これからなるであろう人も読んで欲しいものだ。
本書が書き漏れていた点については私自身も書いてみたいな・・・と思った。もっとも課長じゃないけど。
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この記事へのコメント
なんじゃそりゃ・・・
「実質的な課の機能を持つ課長は減る事はあっても増えることはない」とのこと、僕は少し別の考え方をします。URLに入れたリンク先の拙ブログの記事を読んでみて下さい。いわゆるフラット化というのは、一般的に考えられているように、中抜きではないのではないかと僕は考えています。まあ、証拠は無いのですが(笑)。
ところで、拙著が書き漏らしている点について、是非ともブログや本で言及していただけたらと思います。とても興味があります。
また遊びに来ます。重ねて、御礼申し上げます。






