2008年02月25日
非常識な成功法則(書評・感想)
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序章 成功は「悪の感情」から始める
- 第1の習慣 やりたくないことを見つける
- 第2の習慣 自分にかける催眠術
- 第3の習慣 自分に都合のいい肩書きを持つ
- 第4の習慣 非常識的情報獲得術
- 第5の習慣 殿様バッタのセールス
- 第6の習慣 お金を溺愛する
- 第7の習慣 決断は、思いきらない
- 第8の習慣「成功のダークサイド」を知る
本書は効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法で紹介され、再度クローズアップされているようだ。私も釣られた一人。
しかし、私自身が書きたかったことがすんなり書かれていた。
〜中略〜多くの人はありきたりな成功法則を信じている。だから、いつまで経っても成功できない。〜中略〜皮肉なことに、いわゆる成功法則は、成功法則を商売にして成功した人によって語られる。実体験がないから、過去に数千回、数万回は語られた陳腐な内容の焼き直しとなる。P3
「情報起業」「コタツで5,000万」の顧客はすべて情報起業しようと思っている人であり、実際の出口がない。マルチの場合は一応最終消費者ってのがいるものだが、成功本の多くが出口のないビジネスを紹介している。それを短く言い切っている。
中身は極めてシンプルである。やりたいことややりたくないことを書き連ねる。特にやりたくないことの明確化が重要でやってみると案外筆はすすむ。
後にも触れられその他の本にも書かれているけれどもたしかに私たちは 自分で自分に制約をかけている。それは意識的なものもあるし、無意識のものもある。目標を持ってアクセルを踏むときにブレーキも同時に踏んでることに気がつく。そういう制約を書き出す行為を筆者は提案する。これは成功に導くかどうかはわからないがたしかになるほどだ。「やりたくないこと」を明確化する前に、「やりたいことを」を目標としてしまうと悲劇だ。なぜなら、「やりたいこと」のなかには、「やりたくないこと」が含まれているからである
そしてその目標を毎日10個書くということだ。P93これは難しい感じもするが、自分の中で「WHAT」「HOW」を考えていると案外すすむ。何かを達成するためには必ずなんらかのプロセスを踏む。それを書き出すだけである。毎日自己暗示を書け、セルフイメージの変更を 無意識に 図っていくというわけだ。
お金にこだわる=心が卑しい。お金にこだわらない=心が清らかP189ここについても筆者の指摘どおり、私自身もイメージを持っていたかも知れないなと思う。どこかで(お金に関して)自分自身、阻害している行為はなかっただろうか。
まず稼げ、稼いでから、その金で、正義感を持って徹底的に社会貢献せよP195
なるほどビル・ゲイツ。 私は暗示とか催眠とかを少なくとも占い以上には信じている。人にかける云々ではなくてきっとそういう無意識の自分をとりまく見えない空気みたいなもので様々な事柄が決定していくような気がしている。
っであれば、書いてそれをことあるごとに眺めるということで実現可能性は(無意識に)高まっていくはず。
経営計画なども本来絵に描いた餅だ。せいぜい確定できるのは支出のみである。収入や売上は繰り返し見ることで自己暗示的要素もたぶんにあるはずだ。もっとも多くの経営者は経営計画をたてっぱなしでほこりをかぶっている。実現するわけないのだ。
嘘から出たまことってなあると思う。まあそれだけの話であるが、今年手元において再々見る一冊にしてもよいなと思っている。自分の目標とともに。
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amazonのレビューでも良いのですが、結構ヤラセも多いですからね。
個人のブログの方が結構、信用できたりします。
神田さんの本は難しい内容が多いですが、この本は話し言葉で書かれていて
分かりやすいですね。
個人的には通帳を記帳するときの「ジージー」という音を
愛しなさいという箇所が印象に残っています。
ワタクシはいまだにインターネットバンキングではなく
通帳派なので・・・(苦笑)
ではでは、また遊びにきますね〜