aamall

2008年03月05日

会社を利用してプロフェッショナルになる(書評・感想)

会社を利用してプロフェッショナルになる (溝上憲文著)を読む。プロになるには組織を利用するのが近道。されども。
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  • 目次
  • CHAPTER1 かつての「基準」はなぜ陳腐化したのか
  • CHAPTER2 プロになれる会社かどうかの見極め方
  • CHAPTER3 超優良企業のこの人材教育に注目せよ!
  • CHAPTER4 3年で「プロの専門職」に育てる会社
  • CHAPTER5 10年で「プロのマネジメント」に育てる会社
  • CHAPTER6 気になるプロフェッショナルの市場価値

想定されている読者は会社選びをしている就活生なのか?それとも違う会社を覗いてみたい人事担当者なのか?隣りの成果主義 (ペーパーバックス)を書いたときほどターゲットは明確ではない。

しかし、業務が高度化し、単純業務との分業がすすむ中で、唯一残るのが、考えて動くということだろう。その上で、教育に関してのエクセレントカンパニーと思われる各社のプロフェッショナルに育てていく制度を概観する。

研修制度にとどまらず、人事異動を含めたキャリア・パスにも及ぶ。しかし運用がうまくいっているかはもっと後にわかることだろう。

本書で紹介されている限り・・・外資以外はほとんど「社内プロフェッショナル」にとどまる。本来、プロならば、別の会社でも通用するプロを育てるべきであるが、それが日本の企業では難しいことを痛感する。流動性の問題もある。

これまで効果もわからず、MBAホルダーを作る業界もあったけれども、その多くが本来勤務していた企業のプロというよりも別の世界のプロとなってしまっている。楽天の三木谷氏さんはじめとして。また、官僚にいたっては税金を使って(MBAや海外大学院に進学させ)個人に還元しているだけの場合も多い。

社内で本当にプロフェッショナルを作っても企業を辞めてしまうか、企業が使えないかどちらかである。

本書でフォーカスされるユニクロなどはそれなりにハードルを設けているけれども、人材の流動性が低い業界はプロを輩出し、さらに戻ってくるくらい企業に度量がなければ、本当にお金と時間をかけることはできない。

っで、就職活動中の学生が「御社の教育研修制度はどのようなものですか?」と聞いても心地のよい充実した制度を説明してもらえるにとどまる。それはやっぱり入ってみなければわからいし、望んだプロフェッショナルへの道とは遠いかも知れない。

ただ、企業にもたれながら、キャリアを作るのは、ハナから起業するよりははるかに簡単だろう。

ただ、以下の問題は当然に存在する

  • 部署を選べない
  • 業務を選べない
  • 上司を選べない

その後のキャリア形成は左右されるし、新卒でこれらのすべての条件が思い通りになることはまずない。ある程度企業にいるといろいろな絡みでいずれかを選べるチャンスというのはくるものだがこれも運の範疇だろう。

外資の高収入なコンサル等が就職で人気があるようだ。教育制度なども優れている場合も多いが、ホワイトカラーではショートカットキーで連発でないと辛いくらいなので、ギスギスの状況で身を削って働かなくてはならない。来年の契約更新と常に背中合わせで。基礎の部分は「自分でやってね」が基本ですすむ。

→マインドマップ的読書感想文

それを考える際に考慮したいのが、本書でも具体例をもって紹介している「人材教育に力を入れている会社かどうか」という点でもあるわけで。

その通りだと思うけれども、自分の思うキャリア形成と企業が思うキャリア形成のギャップは教育制度が充実していればいるほど埋めにくいってものあるかも。ぎっちりカリキュラムが決まっていればそれだけ自由度は低い。社内プロへの純度が高まる。

とはいえ、30年後も元気な企業ってのは想像しにくい。やはり自己責任。でプロ化は避けられない。

→教えて ダンコーガイ!

厳しい言い方だけれども、君は今の君の境遇を会社という他人のせいにしたくてしょうがないようだ。

自分で目指すべき職種があれば、その技術・技能をや職務遂行能力を高めるために、自ら異動を申し込む努力・勇気が必要です。会社の言いなりになってしまうと、キャリアはまったくつくれません。P216

本書の市場価値のところで使い勝手の悪い業界に属している私。手を上げてもなかなかそれをよしとしない風土もある。

それでもまわりからじわじわとそういう風土を作りたいと思っている。やはり自己責任には一定の選択肢が必要だ。そんなことを思う。

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はじめての課長の教科書を読む。その前に課長になるまで役職がどれくらいあるか調べてみた。
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