aamall

2008年03月11日

フリーペーパーの衝撃(書評・感想)

フリーペーパーの衝撃  (稲垣太郎著)を読む。一般読者の私としては衝撃までは受けなかったが意外と知られざるFP事情。 



  • はじめに
  • 第一章 異業種出身の成功者たち
  • 第二章 フリーマガジン大国日本
  • 第三章 問われる広告効果
  • 第四章 海外に浸透する日刊無料誌
  • 第五章 日本に『メトロ』が登場する日
  • 第六章 だれでも出せる「紙のブログ」
  • 第七章 有料と無料の違いって何だ?吉良俊彦氏との対談

読者に買ってもらわずに広告収入だけで経営は成り立つのか。インターネット全盛の時代に、なぜこの紙媒体は活気づいているのか?P10

配る場所と方法さえ間違えなければ、だれでも広告主を見つけて収益を上げられる。だれでも自由に参入できるビジネスモデルなのだP11

参入が容易であるということは当然競争も厳しい。わが地元でもしっかりと広告収入を上げていそうなフリーペーパーは新聞社主体か、(他に雑誌を出している)出版社が主体で、完全な独立系は淘汰されたようだ。

本書で紹介されている新聞を読まない層に向けた読み物としては、非営利組織か、新聞社、通信社主体でないとソースを得るのが難しいし、それを書くことを職業にしている人には会ったことがない。

しかし、個人メディアであるブログよりははるかに想定読者を設定しやすい。紙面づくりだけでなく、ポスティングの地域、ラックの設置場所で限定対象に訴求しやすい。雑誌より見られる機会は多いし、一般的に新聞・雑誌は広告料が高い。

フリーペーパーがあるといいなと思うところはやはりトイレだ。本を読むこともあるが、トイレットペーパーに印刷されているなんてのもお洒落だ。ロールだと読みにくいのでやはり平面のちり紙方式がよい。水に流せて環境にもやさしい(消えるインクとか柔らかいものに印刷とか技術面は残る)

見もしないラックに大量に置かれるよりもちり紙なら受け取る。コンビニも駅も無料でおいてくれる。ポスティングされてもちゃんとトイレで消費される。ただケツを拭かれるけれど。

「若者の活字離れ」と言うけれど。雑誌も売れない、本も売れない、でもこれを読んでいる人なんかは活字を目にする機会は(漫画やブログ、SNSを含め)10年前より増えたんじゃないかしら?まあ活字への接し方が変わっただけだろう。どちらかと言えば「はてブ」みたいに受動的な読まれ方が多いのかも。

本書で指摘されている通り、上質な日刊のニュースは今後も取材し、配信することは二次情報・三次情報となり、無料モデルの中で難しいとは思うが、創作ならその余地はあるかな。フリぺ小説とかフリペ漫画とか。

カラー雑誌を専門としている印刷会社のHPから数社をリストアップし、メールで問い合わせたところ、一社から返信があった『R25』のような体裁で約20ページのものをつくるとすると、115万円程度かかる」と言われた。〜中略〜4の倍数を基本にしなくてはならないということだ。P154 

学生が無料誌発行事業に携わる際のことが本書で示される。よく考えてみると4頁単位がアタリマエというか、一般の人がこれで起業するとすると、他にパソコン・家賃・広告取りの人件費なんかが必要になる。学生が行なってみる事業としては現実的な規模だろう。ただし、人件費が無料である限りだ。

消費者を呼び込むメディアとして、フリーペーパーを企業自身が発行するようになった。かつてのカタログ誌、PR誌の分野が、読み物を載せて固定読者にサービスするフリーペーパーに進化しはじめている。P188 

問題は流通・配送でそのうち、新聞社の個別配送の優位性はなくなりつつある。新聞はニュースよりむしろ個別配送をコア・コンピタンスにしている部分があって、折込みはじょじょにその優位性を失いつつある。

個々のFPは最終的に広告料よりもコンテンツ勝負になるのはウェブと同じであるが、流通・配送の部分ではまだ開拓の余地があるのかな。

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「有料誌は読者が選ぶもの、フリーペーパーは読者を選ぶもの」という言葉がフリーペーパー業界にあります。P181

なるほどね。 読み物となって適度な広告でなおかつティッシュやちり紙になって、捨てても土に返るようなフリーペーパーがあるといいな。

フリペ小説なあ・・・ネットほど話題性(をいかに作るか?)とかの問題はあるが、やっぱりメディアミックスが必要なんだろうね。そういう感じで埋もれるアマチュア小説家や同人誌の漫画家が世に出るチャンスになればいいなと思う。

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1. フリーペーパーリポート  [ blog50-1 ]   2008年03月11日 14:11
フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B) (集英社新書 424B)が何週間待ちでなかなかこない。その間に社から提供する「情報レポート」の原稿締め切りが近づいてきた。

この記事へのコメント

1. Posted by kubo   2008年03月11日 03:29
トイレット〜。発想面白いです!
確かにラックに入っても取る人って限られるし。でもそんなFFPないですねー企業宣伝ならまだしも↑これまで学生のフリペコンペも2回開催されてるそうです。
2. Posted by 丁稚   2008年03月11日 10:09
道端三人姉妹って地元で有名なのか?
3. Posted by マリンゾウ   2008年03月11日 10:15
有名じゃない。こっちにいたのかどうかもわからない。

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