aamall

2008年05月13日

相棒 劇場版(映画評・感想)

相棒-劇場版-を鑑賞。言わばパターン化している杉下右京と亀山薫のコンビ。時間を短く感じましたっと。
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シリーズはすべて杉下右京の頭脳と犯人の頭脳の勝負に収斂するように見える。

本作では処刑サイトの中で死刑を宣告するリストを隠れ蓑に、巧妙に殺人を犯し、かつ、その犯罪をとめて欲しいと願う者が犯人だ。

ゆえに、サイトを経由してコミットしてきた杉下にチェスを通じてメッセージを送り、それを解いていくことで事件の真相に(犯人側が意図的に)迫らせる。知的であるという部分で事件発生の当初に犯人はほぼわかる。

事件現場をマラソン会場に設定したのは非常によかった。事件の骨子に特段関係するわけではないが、ターゲットが動いていくマラソンの場合には競技場などクローズしていない空間だけに警備のしようがなく、また参加者、沿道を含めると容疑者が絞りにくくなる。

案の定亀山と杉下は翻弄され、スピード感あふれる展開が繰り広げられる。

見所は最終的に杉下が頭脳戦では負けているところだ。このケースはテレビシリーズと同じ。半歩遅いという感じ。犯人の狙いは逮捕して初めて発覚し、結局犯人の目標は道半ばにして達成しないものの、「予期せぬ形」で達成というどんでん返しとは言わないが客を飽きさせない展開だ。

江戸川コナン、古畑任三郎、コロンボ、など、共通した特徴は頭脳明晰であるだけでなく、ふとした会話から犯人を追い込むところ。コミュニケーション能力が肝となっていて、ほとんどが最初から犯人と対峙している。

ホームズや京極堂シリーズは頭脳部分とフィジカル部分をパートナーが担う。「相棒」もこれに近い。

「あぶない刑事」なんかはどっちも頭筋肉だったような印象がある。

さておき、本作もテレビシリーズと同様、謎解きを楽しむというよりは、事件解決の際にあらわになる「世の不条理」がポイント。その不条理を飲み込むことができず、出世できない杉下右京の正義が全編を通じたテーマ。杉下の悲しみがいつも心にしみる。

 

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