aamall

2008年11月22日

未知のものに興味を持つ人、リスクや脅威と考える人

未知のものを人と共有するときに「じゃあオレも未知との遭遇に臨むか!」という人と「未知のものはリスクや脅威だ」を考えて萎縮して固まってしまう人がいる。

何人もの企業経営者の方とお話をしてきたけれども、企業の全貌というのは把握できなくって、未知の部分の方が既知の部分よりもはるかに多い。

自分の勤務している企業だって、知っている部分はほんの一部。全ての部署を経験するわけでもなく、いた部署だって数年でその機能は大きく変わっている。

だからその都度、未知のものと対峙することになる。

その時に共有者が「じゃその未踏の地に踏み込もうじゃないか」と言ってくれるととココロ強い。

一方で、未知のものをリスクや脅威と考える人は、根掘り葉掘り聞いてなんとかその話をつぶそうする。

根掘り葉掘りと言ったってその人が考える
リスクや脅威」なんて「未知のものへの興味」に比べたら範囲は狭いから先回りできる。

先回りして説明すると、話をうまく潰せないもんだから、しぶしぶ飲んだふりをする。でもやっぱり消化できないから後で「あの話のことなんだけれども・・・」とまた話をふってくる。

スッキリするためには、自分がその未踏の地に踏み込むのが一番なんだけれども、それこそ自分で「ひくこと」ができなくなるから萎縮して金玉が縮み上がっている。

そういう人にかぎって「リスクをとらないとリターンはないよな」とうそぶく。

思うに、その人が持つリスクとリターンの幅というのは、その人がリスクにどれだけ踏みこんできたか?によるんだと思う。

未知をリスクや脅威と考える人は(現実には無理だけれども)リスクを完全に定量化できたときでも「Aはリスク20%、Bもリスク20%」しかし、Aは既知だから大丈夫、Bは未知だから危険というなんだか筋の通らない判断をする。

リスクを減らす基本は分散である。土地、有価証券、不動産に資産を分けることや、国内株式、国内債権、海外株式、海外債権なんて説明がなされる。

それは同時に未知のものが増えるということなんだけれども、「プロが運用しています」なんて言われると未知のプロが既知であるかのように安心する。これを盲信という。

大学がデリバティブで
巨額の損失を出した。しかし、デリバティブそのものへの興味に目を背けて、ポートフォリオなんて無視して未知のものを(プロがしているから)既知のものと勘違いしていたに違いない。

リスクそのものを殺すことはできない。分散でも難しい。しかし、未知を既知にしながら分散するとリスクは少し減らすことができる。20%が2つなら20%×20%で4%までリスクを(計算上は)減らすことができる。

ゆえに未知のものに踏み込んで、少しでも既知にする努力が必要になる。リスクをとるかどうかは踏み込んではじめて判断ができる。

ひとつだけを見るとリターンばかり、リスクばかりが際立つ。自分の浅薄なリターンの理屈に合致したときはそれを選択し、自分の浅薄なリスクの理屈に合致したときは遠ざけようとする。

そもそも私たちの既知の部分なんてほんの一握りだ。

しかし、その未知の部分を放り出せば、ますます無知は広がっていく。

後進がもし「未知の案件なんですけれども・・・」なんて持ってきたときに経験則だけに照らして判断はせず、「じゃあ私も未踏の地へ」と身を乗り出したいものだ。

それこそが本来のリスクヘッジであり、そういう未知のことばかりが起こる時代が到来しているように思う。
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blog49 at 00:01│Comments(0)TrackBack(1)clip!仕事 

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1. はじめての係長の教科書 パスでござる  [ blog50-1 ]   2010年02月28日 10:10
「のれんに腕押し」、「糠(ぬか)に釘」・・・そんな言葉が頭をよぎる。年上の部下と10歳以上年下の新人。思うように動いてくれない。それよりも今日は南山部長の機嫌を損ねた。気が重い。北川係長は今日も営業に出なければならない。別部署のサポート課西島課長補佐と。。....

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