aamall

2009年01月21日

要領がいいかどうかを試験で測る

社会人になってからも結構試験がある。それは公的な資格だったり、業務に関する試験であったりする。

それらを参考に昇進試験なんかを作っているけれども、どうにも知識というか記憶を測るためのものが多くって「要領とか手際」というものに力点が置かれていない。



マサヤも言っていたし、勝間さんの本にも書かれていたけれども、EXCELのショートカットを覚えなくちゃやってられないくらい外資系は要領手際を要求される。

日本のホワイトカラーの生産性がときおり話題になる。

昇進試験では記憶を試すための試験に結構な時間が割かれていて、早い人と遅い人では退出する時間が1時間や2時間は違う。

要領とか手際というのは要するに「時間」だと思う。

つまり同じ仕事なら早いものが「要領や手際がよい」と言える。

それを測ることはどうもしていない。

TO
EICは何度かしか受けていないけれども、英語力の無いものには問題が次から次へと進んでいくように感じられる。まごまごしていると次の問題。

当社の昇進試験にはそういう要素はない。

小論文は800字を1時間だったので、やや時間的要求はあるけれども、題が予想の範囲だったので、あらかじめ用意できた。1文字あたり(3600秒÷800字
=4.5秒。そう難しいものではない。

なので、問題の質はさておき、筆記試験も1時間くらいで「解けないくらいの量」を与えてはどうかと思っていた。

すべては解けない分量があると、どのような優先順位をつけて回答するのかが重要になる。短い時間でたくさん答えなければならない。

仕事はそういう要素が多分に含まれている。
とっかかりがわからない問題でもなんらかの答えを出さなくちゃいけない。上司が優先順位を間違えると部下がとばっちりをくらい、仕事の総量は増える。
トリアージ(Triage)は、人材・資源の制約の著しい災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること。トリアージ:Wikipedia
この場合は治療そのものよりも治療するか否かの判断が重要になる。管理職も「今するべきか?後でいいか?」の判断の連続。

おそらく、それまでに勉強熱心だったか?直前の勉強量はどうか?くらいしか測れない。ストックはもう情報として蓄積されているはず。

それが、昇進の要素とはどうにも思えない。

もちろん、試験でリーダーシップとか組織への忠誠、上司の部下としての使いがってはわからない。


けれども、時間を無限がごとく、モタモタと残業を厭わない上司は企業にとっても、部下にとっても損失をもたらす。どうやったら早く済むかも考えない。


そういった「時間」を要素に入れて、要領や手際を見る試験があってもいいなあと思ったが。。。いかがか。

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