aamall

2009年03月28日

組織150人の法則と部署の適正規模について

人事異動により私のいる部署を含めて、フロアにいる人数が増えた。酸素濃度がやや薄くなるくらい、密集している。

はじめてフロアに入る人はたぶん、独特の空気と匂いが感じられることだろう。においはホントのオイニー。

選択と集中、業務の細分化による戦略の一環であるが、それが部署の適正規模を超えているんじゃないか?というぼんやりとした疑問を持っていた。

 



例えば、2人だと1通り、3人だと3通りだが、4人だと6通り、5人だと10通り、6人だと15通り…100人だと4950通り……となりn人だとn(n-1)/2通りの通信が可能となる。
組織150人の法則 :松村崇ウェブサイト
簡単に示すと、相対での人間関係は図の線の通り。
無題ss


話はそれるが、スポーツにおけるチームの人数を見てみると、バスケットボール5人、バレーボール6人、ハンドボール7人、サッカー11人、野球9人である。

人数の少ないスポーツは攻撃と防御における役割の差が少ない。バスケットにもガード、フォワード、センターなどポジションはあるが、一人はディフェンスに参加しなくていいなんてことはない。

一方で、野球ではDH(攻撃に参加しない選手)があるし、サッカーにはキーパーが存在する。野球は防御にポジションがおかれ、サッカーは防御に参加しない選手だっている。時には全員攻撃なんてあるが、それは異例の戦術といっていいだろう。ハンドボールもキーパーが存在するから、攻撃における意思疎通は常に6人で行われている。

大日本帝国時代の軍隊の最小単位は分隊であり、10人前後で構成されていた。

やや強引ではあるが、意思疎通が必要な人数の単位は5〜6人ではないかと思う。相対の人間関係は5(5-1)/2=10通り、6(6-1)/2=15通り。ここいらあたりが、攻撃と防御がセットになったような有機的な動きができる、常に意思疎通が可能な、限界のように思える。

合コンでも自分の知人から連れてこれる人数の限界が4人程度であり、7〜8人連れてこようと思うともう一人の頭が必要になるんじゃないか?つまり、一つの集団ではなく、3人と5人の集団ってな感じになる。

話がそれそれで申し訳ない。部署の最小単位を係としている組織の人数の限界が5〜6人かというとそうでもない。例えば、単純労働をするパートの方などを含んでいる場合には、もう少し人数が大きくなってもいい。10人を超えても問題は出ない。

つまり、プロジェクトを進めていくなど意思疎通を常に必要とする人数の限界が5〜6人に思える。

しかし、残念ながら人間の脳の処理能力には限界があり、認知可能で顔の見える良好な関係が維持できるのはせいぜいn=150人前後ではないかと言われてい るのだ。つまり、組織における人間の相互関係においては、脳の処理能力は11,175通りほどまでで限界となり、それを超えると所属している組織の性質が 変化してしまうというのである。組織150人の法則 :松村崇ウェブサイト

係(部署の最小単位)の限界が5〜6人であれば、課においては係長5〜6人が限界となる。それ以上になると係それぞれの利益が課全体の利益と刷合わせができず、意見の相反が起こる。打ち合わせ、会議も5〜6人を超えるあたりから話し手と聞き手がすっぱりわかれる。

仮説であるが、5〜6人が一係の限界、5×5〜6×6、25〜36人が課(または最小単位の上)の限界、5×5×5〜6×6×6、125〜216人が部(最小単位の上の上)の限界ということになるのではないか。

学校の一クラスの人数も30人〜40人もなんとなく必然性があるのだろう。

ゆえにこの真ん中あたり、組織150人の法則もうなづける。

実際にIT企業の経営者の方が160、170人と人数が増えても業績にかかわらず150人まで自然に減少し、200人の壁を越えることができず、分社したままだといっていた。

一まとまりが7人を超えるあたりから全員に周知するのが面倒になる。打ち合わせをするにも一人は都合が悪いなんて言い出す。3人だったときと、7人になったときでは、周知の仕方も微妙に異なっているのではないかしら。

企業業績が低迷し、そこから脱出するため、当分の間組織の再編などが行われるだろう。

ただ、人間固有の意思疎通の限界を超える部分に人員を集中してもうまくいかないのではないか?

そこいらあたりをうまく細分化し、もし失敗だとわかったらすぐに再編を再編する必要があるだと思う。

人員を投入してもうまく行かない・・・その理由はここいらへんにもあるんじゃないかな。組織に限らず人が集まる場合には自然とそういう分け方になるんじゃないか。

スポーツなんかはその最適解を示しているように思う。

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この記事へのコメント

1. Posted by 松村崇   2009年08月17日 19:46
マリンゾウさん

松村崇ウェブサイトの松村です。お世話になります。
リンク切れのお知らせです。

サーバー移行に伴いドメインが変わりました。
引用記事のドメインは、
http://matsumuratakashi.com/column2/20061121.html
になります。

大変お手数ではありますが、変更のほど、よろしくお願い申し上げます。
2. Posted by マリンゾウ   2009年08月17日 20:01
>松村さん
ご丁寧にありがとうございました。リンク変更させて頂きました。

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