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2009年08月13日

高卒採用のこと

もう10年くらいたつだろうか。事務職の高卒採用をしなくなった。来春の就職に向けてニュースは高校卒業予定者には暗いものばかり。
兵庫県内の企業や事業所の約6割が、2010年春の高卒者採用数を減らす予定であることが神戸新聞社の調べで分かったが、高校関係者は「大手製造業の採用 が大きく落ち込んでいる」と背景を指摘する。アンケート結果からも、自動車関連や鉄鋼などの製造業を中心に、採用数を大きく減らしていることが浮き彫りに なった。大手製造業の減少顕著 県内企業の高卒採用調査


以前の話になるが、地元の高校、短大からは定期的な採用を行ってきた。そのため、就職活動を特段行うこともなく、入社する女性が何人かいた。

現在でも短卒者は一定水準で採用しているけれども、高卒者はまったく採用しなくなった。

入社後の高卒の女性を見ていて、不祥事を起こす可能性が高いとかパフォーマンスが低いとか印象はない。むしろ、社会に出ることに新鮮味を感じているような働きをしていたように思う。

一方で4大卒の女性を事務職として採用することにより、その女性の活躍の場を十分用意することができず、知識の面で管理職などを上回るシーンが目につく。総合職で入社するメリットも小さそうなので
応募も少ないし、採用もしないのだと思う。

社会慣れした4大卒の女性たちは数年うちには先輩を嘲笑し、さりとて転職して成り上がる野望もないから、上手に付き合いをしている。

同年齢の場合には女性の方が精神年齢が上だと思っているので短卒の女性と大卒の男性でやっとイーブンという感じだ。
同じ年なら女性の方が成熟していると感じるのは私だけではないと思う。

高学歴化の問題かどうかはさておき、4大卒の女性たちを採用することにより
  1. 同期男性に対する失望
  2. 管理職の権威失墜
を招いているように思う。


私は企業ができる一番の社会貢献は雇用だと思う。地元の大学、短大、高校から採用するのが好ましい。

高卒の女性は給与を安く抑えられているし、勤続年数も比較的長いから企業にとってもメリットは大きい。また、会社=社会と思ってくれるから、企業側としては使いやすいはずだ。

そもそも100%地元採用であるが、高校ならなお純度は高い。

ホワイトカラーというものの、高度な専門知識をもって入社するわけではない。入社してから勉強する必要はあるけれども、学歴が問題になるほどでもない。個人の「がんばり」みたいな資質による。

就職戦線は厳しいから、4大卒でも躊躇なく事務職につく女性は増えている。

なぜ4大卒の女性を多く採用するのかはわからないが、もしかしたら、採用権限のある人が「やっぱり4大卒の方が賢くて真面目なんじゃね?」「どうせなら大卒だな」となっているのかもしれない。それは学歴に対する劣等感の裏返しのように思う。

アルバイトや4年分社会に慣れている彼女たちはすばやく管理職や先輩の男性たちの無能を見抜く。

「最近の女性は扱いにくい」

そういう女性を採用しているのは自分たちだし、(すばやく判断でき女性たちに)無能を証明しているに過ぎない。

高卒者の方が育成に時間がかかるかというとそういう感じもない。勉強から離れた時間が少ないだけ(もちろん4大で勉強してきた人もいるだろうけれども)学ぶ姿勢を感じる。

買い手市場の今こそと思うし、現状の管理職のレベルと考慮すると、
高卒の女性を採用すべきだ。数年でやはり女性が上回るけれども。

経営者に真意を尋ねたいと思う。

もちろん趣味の問題はさておき。

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