2009年10月27日
家庭教師と塾はどちらがいいか?
受験シーズンが迫ってきた「家庭教師と塾のどちらがいいか?」なんて悩んでいる時期でもないが少し考えたことがあるのでメモをしておきたい。
塾のメリット
中学3年生 4月〜7月
クラブ活動なんかがあって、勉強時間自体確立されていないケースがほとんどでしょう。また、勉強時間が確立されていても、一般的に受験に対する意識はまだまだ希薄です。この時期はよほど質のいい家庭教師をつけない限り、子供のモチベーションを上げることはできません。ですから、この時期は塾で一定の競争意識を持ってもらう方がいい。なかなか競争意識を持つことは難しいことですが、勉強時間の確保という点では塾の方が間違いないでしょう。
8月〜10月
都道府県によって異なりますが、11月中くらいに全学区での統一試験が実施されます。8月以降に思ったような成績が取れない場合、子供は(受験を意識する中で)一定の葛藤を持つことになります。担任や親に(思う部分を)相談できないケースが多いです。塾は弱点補強したり、一定科目の勉強に集中したりするのは困難です。あくまでクラス別(レベル別)のプログラムを行うに過ぎません。学校の補習なども行われますから、勉強時間の確保よりも成績を伸ばす学習が必要になります。
つまり、塾は続けるにせよ、夏休み前から、相談相手になれるような信頼できる筋(大学1年などは避けたい方がいい)を探し家庭教師を依頼することが好ましいです。各個人に応じた勉強内容・方法が必要なのです。
個別指導をうたう塾でも2〜5人の生徒を受け持ちますから十分なカスタマイズは望めまめません。
親も9月以降にしかリアリティを持って受験を意識しません。その段になって塾へ放り込んでも遅いのです。
さらに11月を過ぎて以降学力が伸びても志望校の変更は難しくなります。統一試験がない(または受験直前である)ことが多く、年内に三者面談が行われてしまうからです。。整理すると 4〜8月は塾 8〜10月は塾と家庭教師の平行、思い切って家庭教師への移行。
9月、10月以降は絶対家庭教師です。
つまり受験のことで私に相談するなら9月中が好ましいということです。
三者面談が済んで「高校へ進学しない」なんて12月の寒空で相談しないで欲しいわけです。そんな彼(当時中学3年生)も現在は高校へ進学し、楽しそうに、しまいには大学進学まで考えているようです。
自主性は大事です。しかし、中3で十分な判断ができるほど自主性が養われているとは思えません。親以外に他人がその自主性を援護することは必ずしも悪いことではないと思います。身内には話しにくいってなことはあるものです。

知らないと損する塾・家庭教師の選び方
著者:馬場 和子
販売元:ふきのとう書房
発売日:2004-03
おすすめ度:
クチコミを見る
- 一定時間、学校と同じように勉強時間が確保される。
- 受験指導の豊富な講師が多い。受験に対するデータを蓄積しているので、受験に対して有利な情報が手に入る。
- 通常一定の講師の質が確保される。
- 学校と平行して(親の)相談の場として利用できる。
- レベル別のクラス編成であり、学校とは違う競争意識が芽生える。
- 勉強する場が提供され、家を片付ける必要がない。
- お茶出しなど気を使う必要がない。
- 研究された教材が提供され、適時小テストなど学力診断ができる
- 苦手分野のみの指導・時間の融通などカスタマイズが容易。
- 子供の学力や性格に合わせた勉強ができる。
- 送り迎えなど一定時間が必要ない。
- 学校の試験などに沿った指導が期待できる。
中学3年生 4月〜7月
クラブ活動なんかがあって、勉強時間自体確立されていないケースがほとんどでしょう。また、勉強時間が確立されていても、一般的に受験に対する意識はまだまだ希薄です。この時期はよほど質のいい家庭教師をつけない限り、子供のモチベーションを上げることはできません。ですから、この時期は塾で一定の競争意識を持ってもらう方がいい。なかなか競争意識を持つことは難しいことですが、勉強時間の確保という点では塾の方が間違いないでしょう。
8月〜10月
都道府県によって異なりますが、11月中くらいに全学区での統一試験が実施されます。8月以降に思ったような成績が取れない場合、子供は(受験を意識する中で)一定の葛藤を持つことになります。担任や親に(思う部分を)相談できないケースが多いです。塾は弱点補強したり、一定科目の勉強に集中したりするのは困難です。あくまでクラス別(レベル別)のプログラムを行うに過ぎません。学校の補習なども行われますから、勉強時間の確保よりも成績を伸ばす学習が必要になります。
つまり、塾は続けるにせよ、夏休み前から、相談相手になれるような信頼できる筋(大学1年などは避けたい方がいい)を探し家庭教師を依頼することが好ましいです。各個人に応じた勉強内容・方法が必要なのです。
個別指導をうたう塾でも2〜5人の生徒を受け持ちますから十分なカスタマイズは望めまめません。
親も9月以降にしかリアリティを持って受験を意識しません。その段になって塾へ放り込んでも遅いのです。
さらに11月を過ぎて以降学力が伸びても志望校の変更は難しくなります。統一試験がない(または受験直前である)ことが多く、年内に三者面談が行われてしまうからです。。整理すると 4〜8月は塾 8〜10月は塾と家庭教師の平行、思い切って家庭教師への移行。
9月、10月以降は絶対家庭教師です。
つまり受験のことで私に相談するなら9月中が好ましいということです。
三者面談が済んで「高校へ進学しない」なんて12月の寒空で相談しないで欲しいわけです。そんな彼(当時中学3年生)も現在は高校へ進学し、楽しそうに、しまいには大学進学まで考えているようです。
自主性は大事です。しかし、中3で十分な判断ができるほど自主性が養われているとは思えません。親以外に他人がその自主性を援護することは必ずしも悪いことではないと思います。身内には話しにくいってなことはあるものです。


著者:馬場 和子
販売元:ふきのとう書房
発売日:2004-03
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この記事へのコメント
1. Posted by 丁稚 2009年10月27日 12:37
専願にせよ併願にせよ、私立の幼小中高を受験するなら塾は辞めない方が良いよ。それぞれコネのある学校があるからな。そこにはそれまでの成績が行っていて、試験が思わしくなくても評価に加味される。他の塾と比べて若干偏差値が高い学校はその塾のパイプのある学校と見て間違いない。だから模試を受けるなりして各塾のランキング表を入手して通う塾を決めないと。
2. Posted by マリンゾウ 2009年10月28日 16:01
>丁稚さん 教育評論家の方にコメント頂き恐縮です。本件は名うての私立がない地方の中学生を対象としました。都市部の中学受験あたりだとそうなんでしょうねえ。