aamall

2009年11月22日

インセンティブ 自分と世界をうまく動かす(タイラー・コーエン著 書評・感想)

インセンティブというとつい、金の話になるように気がする。歩合給にしてもストックオプションにしても。

しかし、人は金の多寡で動くわけでもないと言われている。実際、仕事を変えても現状の金くらい稼げる人はいる。

インセンティブは人を動かす動機づけみたいな捉え方ができる。なぜその仕事をするのか?なぜその職場なのか?なぜ生きているのか?つまるところはそこの行き着くのだろうけれども、そこにはさまざまな理由があり、または理由なき理由っていうのもあるだろう。
インセンティブ 自分と世界をうまく動かす

インセンティブ 自分と世界をうまく動かすを読む。



  • 第1章 バナナなら買える。けれど、市場にないものが欲しい。
  • 第2章 世界をうまく動かす方法ー基本編
  • 第3章 世界をうまく動かす方法ー応用編
  • 第4章 芸術を真に楽しむために「足りないもの」は何か?
  • 第5章 シグナルは語るー家庭でも、デート中でも、拷問のときでも
  • 第6章 「自己欺瞞」という危険だが不可欠な技術
  • 第7章 とにかくおいしく食べるきわめつきの極意
  • 第8章 七つの大罪の市場ーその傾向と対策
  • 第9章 クリスマス・プレゼントは世界を救うだろうか?
  • 第10章内なるエコノミストとわれらの文明の未来
本書では、自分と人を動かすインセンティブについて書かれている。

会議を早く終わらせるための知恵として
  1. 会議が終わるまで、全員を立たせておく。
  2. 参加者が同じフロアにいたとしても、電話会議にする、
  3. チェスのように、、全員にタイマーを配って、発言時間を制限する。
私の経験からすると、「会議をすること」が会議をするもっとも大きな目的なので、このインセンティブに同意する上席は少ないのだろうと思う。インセンティブは目的を一にする場合しか、うまく働かないのではないか。

自分と相手を動かすインセンティブをうまくコントロールできれば、スムーズに物事を動かすことができるだろう。

しかし、一方で、相手の表情に目を配り、空気を読みながら、知恵を絞り、動きを変えなければならない。

変わるべきは常に自分なのだ。

本書でマイクロクレジットがうまく行っている事例が挙げられいる。小額の金を高金利で貸し、起業させる手法。何人もを連帯保証人にして責任を共有する。

NHKの特集で、お金を手にした女性は目を輝かせながら、その金で仕入れを行っているのを見た。

しかし、その手法が成功したとは言え、その社会・経済環境などたまたま当たったとしかいえない。連帯することで責任感が増す風土もなくてはいけない。

成熟した日本では、部下を働かせるインセンティブは難しい。


人を動かす 新装版人を動かす 新装版
著者:デール カーネギー
販売元:創元社
発売日:1999-10-31
おすすめ度:5.0
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ただ、どんな若者でもかっこよく仕事ができる先輩のようになりたいと思うものだ。

どうやら、「そういうインセンティブになりたい」というのが私が今の職場で働くインセンティブのようである。

さまざまなインセンティブに触れられる本書で自分のインセンティブを確認されたい。


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インセンティブ 自分と世界をうまく動かすインセンティブ 自分と世界をうまく動かす
著者:タイラー・コーエン
販売元:日経BP社
発売日:2009-10-22
おすすめ度:3.0
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メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブメカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ
著者:坂井 豊貴
販売元:ミネルヴァ書房
発売日:2008-08
おすすめ度:4.5
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