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2009年12月02日

無責任なアドバイスのこと

「会社を辞めようと思う」追い詰められた表情で同僚は言った。

不眠で食欲がないとのこと。

「会社に迷惑をかけるし、やっていく自信もない」

「そうか。では休んだら?今すぐ辞めるのとすぐ休暇をとるのと同じじゃないか?」

「それも迷惑をかけるし」

「同じならいっそやめる方向で休みな」

アドバイスは客観的で無責任だ。

無責任なアドバイスのこと。

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12月だと言うのに、親にも教師にも進路を伝えることができず、進路を言うほど学力もない。そんな中三と話をしたのは昨年のこと。

1時間ほどは一方的に雑談をした。高校へ進学しない未来。本人の意向も状況も意に介さない。

「私はただ頼まれてきただけだ。だから君が進学しようと就職しようとニートで引きこもろうと一向にかまわない」(いやまじで)

「このおっさんは変な大人だ」という認識をもってもらってやっと口を開きはじめた。

授業はチンプンカンプンなこと。勉強が大嫌いであること。でも学校は楽しいことなどなど。進路を言おうにも思い当たる進学先がないこと。

「なるほど。進学はしたいが勉強はしたくないということだね」

「高校には行きたいが、勉強はしたくない」本人の口から親にそのことを告げた。親は意外な表情で驚いていた。

「まあ、そういうわけなのでこいつに勉強をしろ!とは言わないこと」これが私のアドバイス。

それでも進学するところがあった。その後は明るく、その上の進学まで考えているという。学校紹介みたいな記事まで出て、「進学が云々」とえらそうに、笑顔の写真があった。どういう心の変化がわからない。

悪くない方向のようだ。

寒い日、ほんの2時間だけあった中三の男子。影響を与えてかよくわからない。

が親とか先生など身近な人からは出ない、無責任なアドバイス。

先の同僚は転職の手伝いまでしたが、休んでいる間に考えが変わり、体調も戻った。

「私は困らないからやめても結構、辞めなくても結構。辞めるならなんらかの手伝いをしよう。ただ、どうせ辞めるならまず休めば?いや、あとのことは知らないけど、会社ってな何人もいるんだし」


復帰当初こそ不安はあったものの、いつのまにか問題は消えていた。むしろ私より元気だ。


至極いい加減なアドバイス。相手の辞めたい度合いとか要因さえ聞かない。聞いても仕方がない。

ときに相談は親身になったアドバイスを求められる。「辞めるな!しばらく休め。それから考えろ」という言い回しもあったろう。

本人の気持ちや境遇になることはできない。アドバイスがいい結果を生むか、悪い結果を生むかわからない。だから親身になることだけではどうしようもない。

ただ、思った方向や選択肢を並べるだけだ。

「コンサルタントは方法
を提示するだけ。決めるのは顧客。」

こんなことがいの一番に書いてあったような気がする。



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