aamall

2010年01月22日

家庭教師を雇う、家庭教師をする

子供とのコンセンサスを形成する。
一方的に教える立場なので、「勉強を教えらばよい」と思いがちであるが、子供との相性みたいなものは必ずある。コンセンサスを形成できなければ、どれだけ、授業内容がすばらしいものであっても頭には入らない。授業時間よりも圧倒的に自分で勉強する時間が長いので、やはり自発的な部分を啓発しなければいけない。「何回か授業をして合わないと判断したら、そっと両親に伝えてくれ」これが私の導入部での説明。

その日現在までの学力を測定する。
当地域は3年生になると定期テストと(1年生〜直近の分野までの)確認テストを繰り返し、11月に一斉学力テストが行われる。その後確認と再度一斉学力テストが行われる。

定期テストは範囲はせまい。今回の生徒は定期テスト=確認テスト+100点くらいと学力が一定しておらず、学年の順位もかなりまばら。そこまでの成績や過去のテストを拝見して学力を十分把握する。60点しかとれない教科なのか?80点をとれる教科なのか?そこいらへんの現在の得点設定がその後の方針、授業・宿題のレベルを左右する。

教えて納得した問題でも、次にできない、試験で解けない、のはおそらく、この設定を間違えて一段レベルの高い(または低い)問題を説明しているに違いない。

ゆえに模擬試験などを家庭教師をはじめた早い段階で数度してみるといい。(今回の生徒は学力テストまでの期間が短く、即効性のある内容が必要であったため、ここを失念した。数学が70〜75点は安定してとれるものという分析結果だったが、マイナス10点くらいが実力であると3ヶ月して気がついた)

苦手分野の把握
国語 論説、小説、古文漢文・文法など。
理科 化学、物理、生物、地学(縦軸だと暗記と計算)
数学 連立方程式、一次関数、相似・合同、確率など

国語で論説が苦手ならば、解法を教え、さっさと練習させるに限る。説明に時間をとるため、また、解法のパターンが出揃うまで数多く問題を解かせる必要がある。週2、3の中でそれだけ教えるわけにはいかないので2ヶ月はかかると見ていい。小説も似たようなものか。

理科
今回は縦軸というか計算がすべての分野で苦手であった。分野の横軸よりも重要であることが1ヶ月経過でわかる。時間的にはそれほどかからないが1ヶ月みた方がいい。

数学
もっとも家庭教師を必要とされる教科であろう。
相似であれば、同位角・対頂角・錯角・中心角・対頂角を徹底して意識させるなどの必要がある。計算が間違いやすい、問題文が十分に読み込めないなど縦軸の苦手を把握するのに、(なまじ点数がとれていると)2〜3ヶ月かかる。

親への説明
何の教科を教科を中心に指導していくのか?どのような方針かを月に一度は説明する。

すべての教科の成績がぐんぐんと伸びれば問題はないが、家庭教師となって一度目や二度目の試験はほぼ思うとおりに行かない。勉強のペースも変わるし、シフトした教科の勉強が増える分、成績の下がる教科が出てくるから。そこで不信感を生まないためにも説明責任はやはりあるわけだ。

逆算すると(中学3年生ならば)8月〜9月に家庭教師をつけなければ苦しい。今回10月中旬から頼まれたが、すぐに学力テストとなってしまい、落ち着いた計画ができなかった。

子供のやる気の喚起やその下地作りに1ヶ月はかかってしまう。

さりとて、はじめるに遅すぎるということはない。確認テストや学力テストで好ましい成績を上げることができなくても、私立は併願、公立が第一志望であれば、最終は3月である。

また追記あり。


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