2007年06月25日
動物化するポストモダン(書評・感想)



第一章 オタクたちの擬似日本
第二章 データベース的動物
第三章 超平面性と多重人格
オタクの解説本か・・・と思ったが、最近オタクはミクシィ上とはいえ、「腐女子」とか名乗って決して恥ずかしいものではなくなっている。時代は変わった。おっさんでシコシコブログを書いていてもまったくオタク視されない。池田信夫ブログなんかは 硬派ブロガーなんて呼ばれている。
論調はどうあれ、シコシコ書いている時点で 「こいつオタクだな」と思われても(一昔前なら)仕方ないのに。
筆者は 国民 総オタク化を主張する。
日本はそもそも十分に近代化されていない(このへんは精神的な問題)。〜中略〜近代的な人間観が十分に浸透していないがゆえに、逆にポストモダン的な主体のほうかいに抵抗なく適応することができる。21世紀の日本は、高い科学技術と爛熟した消費社会を享受する最先端の国家へと変貌を遂げるだろう。
簡単に言うと消費はするが、つくりはせずって感じがするが・・・2ちゃんねるなんかはまさに、消費(罵倒)すれども建設(的意見)なし・・・というところで最先端なのかしら?最先端っていいのか?
講談社現代新書にしては挿絵がほとんど萌えだ。萌えってわからんがアキハバラ電脳組―2011年の夏休みとかが「萌え」なのね。
現在のオタクたちはもはやスノビズムを必要としない。〜中略〜かわりに彼らは、感情的な満足をもっと効率よく達成してくれる萌え要素の方程式を求めて、新たな作品とつぎつぎと消費し淘汰している。
動物的か〜たしかに動物は植物を育てることも養殖もしないね。
どうなっちゃうのさ日本ちゃちゃちゃ。食い尽くした後は・・・ネットカフェ難民とかになるのかしら?ネットカフェで「萌え〜」とか言うのだろうか・・・。
何も建設をできないが、せめて建設的な意見は発言したいものだ。これは オタク礼賛本ではない・・・からこそ、萌えている人たちに読んで欲しいものだ。
年をとって・・・汚い人ネットカフェ出入り禁止とかになって・・・・
「萌え〜」が生活「燃え〜」となっちゃうよ。