2007年07月11日
催眠誘導の極意(書評・感想)

- 第一章 催眠術ってどんなもの
- 第二章 催眠が起こる理論と歴史
- 第三章 暗示と催眠について
- 第四章 催眠導入の技法
- 第五章 瞬間催眠術のかけ方
- 第六章 成功率の高い催眠誘導にはコツがある
- 第七章 人間的「うつわ」と催眠術
根本的な疑問として、催眠は意識不明状態でもなく、かつ被験者に都合の悪いことはできないということが本書でわかる。催眠術で記憶を消したり、復元したり。一時の忘却はあるとしても、その人の記憶を消すには「修行するぞ〜」みたいな刷り込みが相当ないとムリ。それでも記憶消しは電気でも流さないとムリじゃないかしら??犯罪を考えたおのおの方。だめですぞ。
という意味で催眠万能万歳論でもないし、至極真っ当に「無意識に滑り込ませる技術」といってもいい。
「なんでも言うことを聞くか?」聞きませんよ。。。
ただ、何かが置いてあったときに無意識に これっと選んでしまうように・・・選択の幅を限定したり、言いたかったことを言わせることは ラポールが形成されたらできるかもしれないね。
ブログ界ではアルファブロガーなんて呼ばれたり、催眠も影響の仕方の一方式。
ゆえに 「催眠かけまっす アムロイキマッス」 なんて飲み会で言われてもはっきりいって効きませんのよ。そうじゃなくって。
例えば、(普段はそう接点はないけれど)信頼のおける人間にだけ言いにくいことでも言えてしまうとか。この人にはこういうことを話してみたいとかあるっしょ?そういう延長上に催眠があって、そりゃ瞬間的には大根を生でかじってしまうことはあっても。。。意識がなくなるわけではないので、「これ大根じゃん」となるので暗示は解けますですのよ。
しかし、一方である種の権威から「大根を生でかじれば痩せる」といわれりゃかじる人も多かろう。かっくいいけれ。
という暗示と、リラックスした状態の組み合わせが催眠であり、まあ、眠くなる(というか集中してぼ〜とする感じ)状況で会う人であれば、ある程度すでに信頼ができており、あとは演出の技術なわけです。
「そんなもんあるわけね〜じゃん」な方。
1コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する
2催眠術のかけ方―初心者からプロまで今日から使える
3催眠誘導の極意―さらに成功率アップ!「瞬間催眠術」もかけられる
くらいの順番で読むと「あ〜なるほど アルカポネ。」くらいには思うかもしれないし、過剰な期待もノーノー。
自助努力で非モテ脱出を狙っている方はこういう技術も一応頭に入れておいて、ぷりぷりっと出すとどうかしらとか。
「はっ・・・」「あなたはワタシに惚れました!」とならないかも知れないけれど。
「はっ」と気がついたときには モテになっているかもよ。
ローマは一日にして成らず。虎穴にいらずんば虎子を得ず。
さあ、催眠「虎の穴へ」
「白いマットのジャングルに今日も嵐を吹き荒らす」