2007年08月10日
心を開かせる技術(書評・感想)
催眠術のかけ方―初心者からプロまで今日から使えるあたりでは一定の「心のひらき」があってからしか通用しない。「催眠術かけてあげるからおいでっ」
・・・ひく・・・。
技術ではなく、自分とは違う目の前の他人の半生についてもっと知りたい、という好奇心で動かされてきた、人見知りが激しく口下手を自称する著者。その折々の著名人へのインタビューのシーンを切り取った一つ一つが瑞々しく、読み手の好奇心を喚起する1冊。衰弱堂雑記より
日本赤軍や「腎臓売れっ」との名言を残した杉山氏に対する突撃インタビューでその違う側面を描き出すことに成功する。
まあ 「懐に飛び込む技術」だと思うが。。。
そしてAV雑誌に連載された記事はAV女優600人の私生活や背景にすら踏み込むことになる。浅倉舞さんその節ははお世話になりました。
でっ黎明期の女優たちはほとんど、その過去に暗い影がある。両親の離婚・だめんず好き・・・・などなど。今はそれこそたくさんの人が出ては消えするため、そんな暗い影のある人ばかりでもないとも思うが。。。
口ベタでやらはた(やらずに二十歳)を告白した著者は文筆で生計を立てようと思い、いっちょふんぎる。人の半生が知りたい。村西とおる氏の「ナイスですね」などから応酬話法の極意を知る。。。微妙。
抗議にきた相手からは、ひたすら話を聞くこと。
「抗議に来る人間からは、どこまでも話を聞いてやること」この教えを守り、2時間でも3時間でも抗議を聞いてやるのが私のモットーになりました。人間の感情の中でもっとも長い時間持続するのが困難なのが、怒りです。〜中略〜怒りに間が空きます。このときすかさずこちらから妥協点を探るのです。
そんなの当然と思っている人もいるかもしれないが、この間を読むことができない人をよく見かける。この間をはずして妥協点のみ出す人、謝るだけの人。いずれもこの手の解決には程遠い。ほとぼりというのが怒っている人にもあって、その瞬間を見逃さなければなんとか妥協点を見出せるものだ。
これを突っぱねることができる業種。これが役所だ。役所だけはルールを曲げることはない。そこが職業として人気するところかなとも思う。「ダメなもんはダメっ」
相手の心を開いてもらう技術があるとしたら筆者の相手の言うことに対する真摯な姿勢にあると思う。もしAV女優を好奇の目で、おったててインタビューしていれば決して長く連載を続けることはできなかったであろう。
人を見下したり、またはおそれたりして引き気味なときってなある。しかし、懐に入られたら相撲取りだって少しはたじろぐ。それはもしかしたら懐に入られることのない人ほど弱いかも知れない。
まあ腹割って話してホントの悪人ってな少ないす。でおいらは腹を割って話してくれないとはじまらないことを仕事としている。
まあ、割られすぎてしんどいときもありますが・・・。
勉強になりますよ。一定の年齢の人はノスタルジーにも浸れます。上記2冊を読めばばっちりです。
あの女優さんにそんな過去が・・・まあ一人くらいはお世話になった方がいるもの。
究極のコミュニケーション「全裸インタビュー」P188〜中略〜ここで初公開しますが、緊張したら私は目の前にいる偉そうな男がどんな顔で女性の股間に顔を埋めているのか想像してみることにしています。緊張したらクンニ。これは効きます。P204
「えっ?」まあいいわ。やってみるとしましょう。