2007年09月27日
脳が冴える15の習慣(書評・感想)
自己啓発本の要件として以下を考えている。
- お金がかからない
- 少なくとも読んだ時点では続けられそうな気がする
- 短期間に効果が確認できる
- 経験則に照らして合っているような気がする
- 簡単である
- 主題がはっきりしている(何をどうするとどうなるか)
本書の15はやや多いようにも感じられるが
習慣4〜6 思考系の中枢である前頭葉を鍛えたり〜行動をコントロールする力が弱く
ピンポイントで読んでも大丈夫なようにきわめて親切に書かれている。出版もNHK出版で本来50代以降が想定読者であると思われる。ボケと向き合っている筆者だからであろうが。
本書の応用範囲は編集者が思っているよりはるかに広い。かつ私の考える自己啓発本の要件を見事に満たしている。
脳がらみの本を読むとき、考え方を説明される場合、またセロトニンだのドーパミンだのの説明をされる場合がある。
「はあ〜なるほど」とは思うけれど大半は記憶の彼方。
本書はその行動のみにフォーカスする。その行動もブログや失敗例をノートにつけるなどを除けば こころがけのレベルに近い。
自分に足りないものを15のうちのいくつか心がけるだけでよい。
そして痴呆のみならず、精神的な苦しみを持つ人も多い。今からなんらかの受験を控えている人にも本書は有効。
中にはドラゴン桜 21 (21) (モーニングKC)なんかで紹介されていた方法・・・夜の勉強は中途半端にやれ・・・などもある。
寝つきをよくする習慣
〜朝と夜の習慣はパターン化されている方がよいのです。
脳と精神は大きく結びついており、その回復は睡眠がもっとも重要な要素だ。この類の本を読んだことがある人なら書かれていたことであろうがここいらをもらさず・・・体系化されている本書がロングセラーになるのもうなづける。
ストレスがたまっていると感じている人、ついぞ集中力を失っている人、論理的に話せない人、失敗を繰り返す人、一度手にとって損はない。
いずれにしろ・・・ダイエットと同じで・・・安易に続けることができることを提案する本書はエクセレント。
皆様の脳がいつまでも健康であることをお祈り申し上げております。
最後まで丁寧だった。機会があれば他の著書も読みたくなった1冊。(。・ω・)ノ゙


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この記事へのコメント
要は100%近くまで脳を使えればいいのだろうけれ
ども、実際はほとんど使われてないし。でもそれで
充分なような気がするし。。。なんか人間らしさが
失われるような気がします。
確かにパターン化はいいと思います。そうなるまでが
大変ですが、たとえば運動なんて癖になっちゃえば
動かないでいると気持ち悪くなりますしねー。
普段から冴えるということを知らない私の脳ですから・・・
もともと冴えない脳ですが見込みありでしょうか・・・(;一_一)