2007年10月11日
スタバではグランデを買え!(書評・感想)
- はじめに
- 第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?
- 第2章 テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?
- 第3章 大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?
- 第4章 携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?
- 第5章 スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?
- 第6章 100円ショップの安さの秘密は何か?
- 第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?
- 第8章 子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?
- 終章 身近な話題のケース・スタディ
- 第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?
→404
本書のもう一つの特徴は、その応用範囲が実に多彩なこと。小はスーパーと自動販売機の価格差から、大は格差社会まで扱っている。本来経済学というのは経済を学ぶことなのだからこのありようこそ当然なのだが、〜中略〜、「すぐやる課」のごとくなんでもござれの感がある。
こういう身近なところから価格の経済は実においしい。ヤマダ電機はなぜ地元の家電店の前に店を出すのか?
価格決定を経済をかぶせて語る筆者。さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)よりもよりリアリティがある。
こういう一定の仕組みを知らないと・・・300円の交通費をかけて1円安いガソリンを入れにいくことになる(60リッター入れても60円しか安くならないよ)・・・価格決定のメカニズムというのはある程度あって・・・例えば圧倒的に安くなった液晶テレビを例にとって。
しかし、人間欲しいときに欲しいのが人情(取引コスト)。待てば安くなる製品は感覚的にわかっている。電化製品は最たるもの。規模の経済が働くのでどんどん安くなっていく。あっプレステ3.オークションで5000万の価格がついたのなんだったんでしょ?もこの本で解決。
ともあれ、圧倒的に経済的な価格でものを買うことは可能になった。でも広告に騙されちゃだめよ。。。同じような製品でも実は品番が微妙に違ったりするからね・・・まあ機能面では問題ないけど。
経済的なことを身近な部分からかじりたい人、ちょっとお得に逝きたい人におすすめ。
どの集団でも、能率的に仕事をするときに邪魔になるのが「自信過剰な人」です。〜中略〜p191
守備範囲も広く、「そうそう」となるかも。経済に興味のない経済学部の学生はこのへんから・・・経済的な一冊。



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この記事へのコメント
私は違ったけど〜