2007年11月22日
労働法のキモが2時間でわかる本(書評・感想)
- 第1章 「ウチは美人を採用します」そんなのアリ?
- 募集・採用のルール
- 第2章 その給料、最初の話と違うじゃん
- 労働契約のルール
- 第3章 サービス残業と持帰り残業どちらがお得?
- 労働時間・時間外労 働・割増賃金のルール
- 第4章 休憩時間にパチンコはマズイのか?
- 休憩時間のルール
- 第5章 接待ゴルフは休日出勤になるのか
- 休日のルール
- 第6章 残業が多いヤツは管理職にしてしまえ!?
- 管理職の労働時間等のルール
- 第7章 釣り三昧のあの人がクビにならない理由
- 年次有給休暇のルール
- 第8章 ウチの会社は「完全歩合給」ですけど何か
- 賃金支払いのルール
- 第9章 労働基準法は女性の味方
- 女性雇用のルール
- 《年少労働者保護のルール》
- 第10章 社長が金庫にしまう秘密のモノ
- 就業規則のルール
- 第11章 「クビだ!」と言ったら負け
- 解雇のルール
- 第12章 労働Gメンは、窓の日をチェックする
- 労働基準監督署の調査の話
それより切実で出番も多いはずの労働法となると良著は少なく、砂漠の慈雨の感すらある。
広島の社会保険事務所ヒューマンワークス「石井孝治」のブログで
ストーリー仕立てで気軽に労働法に触れていただこうというもので、内容、さらにはカバーデザインも、労働法の本にしては斬新だと思います。
この手の本は人事関連に携わったものしか手に取らないような・・・「就業規則がわかる本」とかそういう書式とか見ると・・・ぞっとする本が多い。そのような中で設定のゆるさが本書の良さ。
銀行を辞めたナナちゃんは地縁を使ってある建設会社に就職する。会社へ行くと「美人事務員募集」の張り紙。これってあり?社長からは「25万くらいでええかええかええのんか?」で入社したら「試用期間は1年間!その間20万」「・・・マジ 法的にあり?」ごそごそと就業規則を探し・・・。
ととっつきやすい内容でそれに社労士である一郎が答える形になっている。
サラリーマンをしていると日々忙殺で就業規則・規程を見ることはない。しかしよく見ると
私は大学院に進学する時に「○○訓練規程を利用させろ!」と年次有給休暇にプラスしてこの規程を使うように要求したことがある・・・却下だったが。
どうような企業でもまずその類の決め事があり、従業員は権利に気がつくことはない。そういうきっかけとなるベストな一冊であろう。
そしてある程度「WHAT」に答えてくれるものになっている。
あとは・・・「HOW」を続編として期待する。権利があることがわかっていても労働基準監督署にかけこめば中小企業はイチコロで倒産。どのように権利をとり、かつ会社がつぶれないようにするか。
マクドナルドの残業不払い事件も・・・企業によっては経営を揺るがすものになる。
・・・労災があったときに嫁が困らないように・・・そういうものに対処するためには普段から退社時間をメモするとか、セクハラされたら記録を詳細にとる→※ さまざまなHOWがあるはずだ。
「そんなの関係ねえ」と思っている人ほど、本書と会社の就業規則、様々な規程を読み解いてみるとよい。存外使えそうな(かといって認められるかは別)規程があるもんだ。権利の上に眠るモノは守らないが法律の大原則。
きっと将来・・・得をする・・・はず。
※ナナちゃんがセクハラされて・・・とか一郎がスパっと切れ味みたいなキャラがたっているともっとよかったかも。




