2007年11月24日
人は「暗示」で9割動く!(書評・感想)
- プロローグ 「暗示」を使えばこっそり心理誘導できる
- 1章 あらゆる場面で人に好かれる「安心感」の与え方
- 2章 この「同意ムード」で相手はNOと言わなくなる
- 3章 心から信頼されてしまう上質な「会話テクニック」
- 4章 「賢く譲歩」して、スイスイ意見を通す!
- 5章 困難な相手を手玉にとる「イメージ操作」の極意
- 6章 「プラスの自己暗示」で一気にパワーアップする
本書の特徴は心理誘導的なテクニックで、催眠術とは一線を画す。著者本人は心理学者と名乗っている。つまり心理学的に人は自分がどう動けば気持ちいいか?を追求したもの。
ここで催眠術モノと私が定義づけるのはあくまで暗示、つまり相手が意識しにくい「無意識」の部分に働きかけるか?をテーマにしているから。この部分でかたくなにNOと言う人を相手にするのではなく、「どことなく気持ちがいい」が主題。
33 「プライミング効果」を使って思考誘導する。
「問題」頭は英語でヘッド、顔はフェイス、胸はバスト、お尻はヒップ。では「あそこ」は?
思わず・・・「P」が頭に浮かんで笑った。
正解は、「ゼア」(there)
こうやって無理なく思考誘導、心理誘導するのが「暗示」の根底にあって、まああんまり考え込んでやるものではないが、どうしてあの人の言うことなら聞けるのに、あいつの言うことを聞けないのだろうと考えると言い方一つであることに気がつく。
37 小さな数字は、「大きな数字」に変換する
「日本人のわずか1%が感動した映画」と言われても、「なんだ、たいしたことないな」と思われてしまうものだが数字を変えて「100万人が感動した」なら、どうであろう。
この類は催眠誘導の極意―さらに成功率アップ!「瞬間催眠術」もかけられるを読むまで特に眉唾であったが、そのことをことさら強調する本より「そういえばそうだよな」の本が結構出て、なにか氷解する感じをもっている。
これまで読んだこの種の本で納得のいかないものはほとんどない。すべてちょっとした言い回しとか雰囲気づくりに心血を注ぐのであって、決して「自分のやりたいようにやらせること」のみを目的としたものではない。自己暗示の部分で最後に笑ったのが
50 やる気が出ないなら、「赤いパンツ」をはいてみろ
アドレナリンが分泌して、エネルギッシュになる
の部分。たしかにやる気のみなぎった人が赤いパンツをはいていた記憶があり、大笑いした。
心が弱っているときは色に頼るものいいだろうと思ってみた。
決して重い本ではないのであとは手にとって確認されたい。
今日「一番エロいのは誰だ?」で私が一番だ!ということで合意を得た。
もしかしたら(私の)暗示が効いていたのかも。もしかしたら単にバカにされたのかも。いやいや褒められたということで自己暗示をかけておこううと思う。本日はこの本以外も腹の筋肉が切れるほど笑ったいい日だった。
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この記事へのコメント
コミュに参加してくれたお礼にきました♪
かなりの読書家のようで頼もしいです。
コミュへのカキコにも期待していますね!
今後ともよろしくお願いします。