2007年11月27日
巨大人脈SNSのチカラ(書評・感想)
第1章 mixiという化け物サイト
第2章 SNSはインターネットを越えた
第3章 世界のSNS
第4章 日本のSNS
第5章 SNSを制するものが、ビジネスを制する
第6章 SNSが変える人脈
第7章 SNSがはらむ問題
第8章 SNSが開く未来
SNSをはじめて2年ほどたつだろうか。友人から「ブログをリンクさせたら?」がきっかけだったが、私はmixiにおいてゆるい議論めいたものを目的としていた。そのへんでいろんなカテゴリに属する人の意見も聞きたかったし、まあ批判もあるのかな?と思っていたがそうでもなかった。
コミュ絡みで微妙に噛み付いてくる人もいたが、どうもその人は 自分を(男女とか大学生とかのジャンルを)偽った人であり、そういう噛み付きも話をしていくうちに背景がわかるというか・・・「雨降って地固まる」があるリアルの世界とは別で、雨降って地面が見える「あ`〜」みたいなところに収まった。
本書の一番の特徴は、現在のSNS(といっても出版が半年以上前なので今はちょっと違うかも)を概観できるところ。
その他海外事情なども読み取ることができる。
ちょうど以下のようなネタがあった。
それはともかく僕もこのmixiを駆使して香織さんとお近づきにならなければなりません。そこからが第一歩です。真昼間からオレンジ色のページを開き、ニヤニヤしながら偶然を装ってメールを送りました。(当たり前ですが地元用のアカウントです) まあ目的別にSNSを使いこなすことはそう簡単でもないし、結構おざなりになったり。1000万人のうち動いているのは? 現在のところ第6章の SNSが変える人脈という部分まですすんでいないのではないと思う。書評を書いたときに著者からマイミク申請はきたけれど・・・。人脈には程遠いアプローチだった。 また「プロフィールに恋人募集」はまだまだひく。性教のヤマベさん的動きは特にミクシィでは嫌われる。 そして「ミクシィで稼ぎませんか?」も同様。最初は何?ってな感じもするが・・・「そんなの教えない方がいいじゃん!」と。教えること自体を稼ぎの手段としているわけだから。。。 私自身まだ自分がもっとも心地いいSNSを見つけてはいない。本書を手にとったのもそういう理由だ。 人はつながりを求めるけれども、つながりすぎればうざいし、適当に相手もして欲しい。出会いたいし、出会いたくない。 本書ではSNS上のKYにまで触れられている。
単純な「空気を読めない」例で言えば、まじめな話をしているのに、ちゃかして下ネタで顰蹙を買うというレベルのことであろう。しかし、オンラインではもっとも難しい、複雑な意味での「空気の流れ」が存在する。P207
「もしかして○○(大学名)生ですか?僕もイルカとか好きなんですよ!よかったらマイミクお願いします(笑顔っぽい絵文字)」
手前味噌になりますが、ハッキリ言って完璧です。この自然さ!ナチュラルさ!そして最後の笑顔!不安がる要素は一切ない!
でまあ来る日も来る日も僕は香織さんのページを開いたんですがね、一向にメールが返ってくる気配がないんですよ。あれ?最終ログインは5分以内なのにおかしいなぁ?ログインしてるのに不思議だなーと思いながら。そしたらね、このユーザーのページにはアクセスできませんとか出てきやがんの。いやmixiってスゲーのな。アクセスブロックとか出来ちゃうらしいんだよ。変な人にはアクセスさえも、アプローチといった近づくことさえも許さないわよ!ってセレブっぽい機能があるみたいなんです。いやぁ!ブログには無い機能です!スゴイ!って違うわ。
自分を概観するのにはSNSはちょうどいいのかな。どう見られているか?が自分のある種の側面であることは間違いない。
現実の世界と同じだということをちょっと読み込むと感じる1冊。心地のいい場所はやはり自分で見つけなくては・・・プロフィールから作らなければいけない。・・・かもね。心地のいい風のあたるSNSを探してください。
SNSに迷いのある方。是非どうぞ。


