aamall

2008年02月22日

フリーズする脳(書評・感想)

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (築山 節著)を読む。パソコンの前の皆様。必読です。
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目次

  • 第1章 不意に言葉に詰まる、物忘れをする
  • 第2章 「まあいいや」が人をボケさせる
  • 第3章 パソコンにカスタマイズされる脳
  • 第4章 ネット依存と「思い出す力」の低下
  • 第5章 人の話が聞き取れない、頭に入らない
  • 第6章 血流の問題、脳を損傷している可能性
  • 第7章 クリエイティブな能力を失うとき
  • 第8章 「逃げたい心」が思考を止める

丁度本書を購入してfinalvent氏のエントリを読んだ。

→極東ブログ:[書評]脳を鍛える

私自身おやっと思う間に50歳とかになってしまい、記憶力衰えたかなと思うことがある。アレなんだっけ思い出せないな、みたいな状況がある。爺だな俺みたいな。ただ、冷静に考えてみるとどうも自分が溜め込んだゴミのような記憶が膨大になっていて、それに対する注意力の配分が問題らしく、記憶力自体はそれほど若いときと変わってないようでもある。本書でも老人の記憶力低下とされているものは、病変でなければ、注意力の維持が年齢とともに衰えることだとされている。そう言われてみるとそのほうが思い当たることはある。

昔から私は記憶力に自信がないため、記憶の衰えってなことは感じないが。「あの人の名前???」みたいなことが私にも再々訪れる。

フリーズする脳が加齢による影響を論じるより 上記の内容に多くがさかれていて

特に現代人の生活には、脳の使い方を偏らせる要素が多分にあります。たとえば、一日中パソコンに向かっている仕事。〜中略〜P5

と取り上げられる症例はほとんど20代〜50代と痴呆というにはほど遠い。私も思わずフリーズしそうになった。

というのはケータイのおかげでまったく番号を覚えなくなった。昔はあれだけ無意味な羅列である電話番号を覚えることができたのに、ケータイはおろか固定電話すら覚える件数は激減した。

物忘れをしても、長い話をすることが苦手になっても年相応の脳低下だと思いたがるかもしれません。〜中略〜ボケに陥っていくときの第一に環境であり、年齢は二次的な要素に過ぎません。P57

つまり、私たちはきわめてボケやすい環境にいる。考えずにまずネット。メンドクサイプロセスを経てモノを調べたり、物事を多面立体的に見なくなっている。口ごもったり、考えられなくなったりする「ちょっとフリーズ」は誰にでも起こりえる。

結局のところ、脳の若さというのは、思考系を使って解決しなければならない問題や、興味があること、新鮮に感じることをいくつか持っているということだと思います。〜中略〜それを失ってしまっている脳は、若くても老いている。P60

具体的な脳を活性化させる方法は脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)により詳しく書かれている。

→blog50-1:脳が冴える15の習慣

15も習慣はちょっと多いか?いやいや本書はホントに簡単なんです。

本当に簡単な方法だ。しかし、パソコンの前だけにいる人は筆者が示すその簡単な方法すらせず、脳をフリーズさせ、それを繰り返し行なううちに壊れる可能性がある。フリーズさせたパソコンは復旧しなければ寿命が縮む。

感情系のエネルギーが相対的に高くなっているために、思考系をうまく使えなくなっている状態であります。P194

この指摘は「キレる脳」とも大きく関係しているように思う。私の知る限り、また拙い経験に即しても著者が現実的・かつ実行性の高い方法を提案しているように思う。

本書は決して「頭がよくなる」という方法論を示した本ではないが、遠からずその面を期待できる本で2冊をセットで読みたいところだ。

フリーズがあまりにも多くなる前に・・・この2冊を読むだけでもあなたの脳が健康になることは保証する。

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blog49 at 00:01│Comments(0)TrackBack(1)clip!書評 一般 

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1. 脳が冴える15の習慣(書評・感想)  [ blog50-1 ]   2008年02月22日 10:03
脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)を読む。 15も習慣はちょっと多いか?いやいや本書はホントに簡単なんです。

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