2008年04月18日
人はこの「心理術」に99%だまされる(書評・感想)
- 1章 こんなことが、あなたの「判断力」を狂わせている!(あなたの思考を狂わせる意外な“ワナ”;知らないうちに洗脳されていませんか?)
- 2章 相手に思わず「本心」を語らせる七つの法則(心をクッキリ映す「言葉の鏡」の法則;“本音”が出る「話し方」の法則 ほか)
- 3章 もう絶対、相手に「隠し事」をさせない!(相手の“痛いところ”をつつく「話の進め方」;思わず相手が本音をもらしてしまう“状況”とは ほか)
- 4章 相手からの“裏・情報”はこうやって引き出す!(「理由あり」の相手もアプローチしだいで落とせる!;人間心理をうまく利用した「会話誘導術」 ほか)
- 5章 人の心はここまで操作できる!(驚異!無意識のうちに、本心は語られる;相手の行動が先読みできる「九つの法則」)
守れない約束、口説くための方便、面白かったという書評、騙すつもりのない誤解。嘘をつくつもりがなくても、現実とは異なる場合がたくさんある。
原題は「Never Be Lied To Agein」。「もう決して騙されない!」
つまり相手が騙そうと、嘘をつこうとするときに見破る技術を紹介する。
嘘つきは即答したがることをよく覚えておこう。返事に時間がかかると余計に怪しまれると思っているのだ。P38
結構通じると思っていた。「土曜日用事があるか?」そんなときは「あっごめんなさい。ちょっと先約がありまして」即答する方がホントっぽい・・・と思い込んでいた。
さらに本書は続く。嘘をつくサインは体の随所に現れる。
自分に自信があって、居心地がよければ、手足を伸ばして、それなりに自分の居場所を確保する。逆に、少しでも不安を抱えていると手足を抱えて縮こまり、胎児のような格好になってしまうのだ。P57
相手の嘘を常に見破ろうとする必要はない。しかし、不要に騙されたいとも思わない。惚れ惚れするほど、心酔するほとなら一度は騙されてみたい。
相手が本音をもらしてしまう状況とは? ミラーリングだったか?ペーシングだったか?相手をの襟を開かせる、自白の技術。 フツーの人はたとえ小さな嘘でも罪悪感を持つものだ。それを利用するのが自白の技術なのだろう。 本書でもって「こいつ嘘ついてんじゃないだろうな?」なんてな無粋だ。ビジネスでは騙されたくないが、それを見抜いてばかりでは人生は楽しめない。 愛想笑いでも「オレのこと好きなんじゃねえ?」「オレってリスペクトされてるよな」誤解して生きていきたい。 そして心酔するほどの嘘で騙して欲しいと思う。「オレはやつについていく!」 もしかしたら、嘘に騙されなくなったことで幸福を失っているのかも知れない。 「これさえすれば必ずうまくいく」・・・たとえ(結果として)嘘でもそういう信念をもった人間が減ったのではないかと思う。 犯罪行為は別にして正直に生きることと同様、幸福になるうそをつき続けるのも困難だ。 信じるべき宗教も、熱狂的イデオロギーもない。心酔するある種の心の拠り所は(嘘でも)人を幸福にするのではないか?と思う。 騙されやすい人は本書を読むと、一定の型を知ることができる。一方自分のペースに巻き込みたい人も本書は有効だ。 ただ、本書は心理術というよりも会話術というか、合いの手の技術のような側面を持つ。そういう技術をもって冷静な判断をするにはもってこいだ。 嘘を言わないコツは事実を話さないことだ。話さなければ嘘をつく必要はない。しかし詰問されると・・・。まあいろいろある。 騙されたくないという気持ちの反面、騙されてみたいという誘惑に駆られる。できればいい夢をみつづけれらるような。 嘘でもワクワクできること。そんなことを探している。
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この記事へのコメント
あ、「フリーランスの舞台裏」ただいま読んでます!
なかなか面白いし、なんだか怖いしw
身につまされるお話も多々あったり…。
フリーランスのジタバタはきたみりゅうじさんのブログもあるみたいですよ。