aamall

2024年06月16日

嫁つき中古住宅

「嫁つき新築住宅なら買いますよ」ある男が言った。

ある男は年収はそこそこ、もうすぐ50にかかろうとする初老。知ってる人物の電話は普通のコミュニケーションをとるが、知らない人からの電話には容赦なくぞんざいな対応をとる。

電話対応だけで敵を作る才能のある男である。



男が40代前半は結婚の話題はセンシティブであったが、今は昔。現在は冗談にまで昇華された。「バツがついてるのは嫌ですね」と言ったので、「子ずれなら作る面倒もないのでは?」と問うてみたところ「そもそも子供が好きではないんですよ」との返事。

見た目や高血圧、性格を除いても
は結婚には向いていない。

日本では3組に1組以上が離婚する。にもかかわらず、結婚や出産を機にマンションや戸建てを買ったりする。

住宅は高い買い物なので、夫婦で慎重に選ぶだろう。アイランドキッチンや壁紙など細かい仕様は女性が選ぶ場合も少なくない。投資ではないので、リセールバリューよりも住みやすさや地域環境を重視するのは現実的な女性が多いと推察する。

また、地域の行事に夫が出るにせよ、近所づきあいは妻が担うことも少なくない。
つまり、家は女性のものである。

住宅取得控除を最大限に受けるために、住宅は共有名義、債務は連帯債務にする。
順調な結婚生活がはじまり、子供は保育園に入り、妻は家での生活を支える。

しかし、いろんな事情で離婚する。

せっかくできた保育園のお友達、近所の知り合いを捨てることは女性にとって選択しにくい。そのため、女性は家を捨てることができない。また、住宅を売ったところで、多額の借入金が残る。それでも男性が十分な養育費や住宅ローンを支払ってくれれば大きな問題は起こらないが。

ただし、元夫である会社員が毎月10万以上の養育費を払い続けている事例を私は知らない。なので、おおむね母子家庭は困窮する。

彼女たちは仕事、家事、育児に忙しく、男性と付き合っている暇はない。

「恋愛を経て結婚する」って日本ではここ50〜60年価値観であって、日本人のメンタリティに向いてないのではないか。

外国では特定のステディがいない限り、男性から申し込まれたデートを断らないそうである。デートイコール恋愛ではないらしい。ゆえに「告白」というよりも「何度かデートした後付き合っている確認」が多いらしい。

いきなり告白される方も困ってしまう。今は好きな人の素性を知ろうとするだけでもストーカーになってしまう。

未婚の男性たち、経済的に誰かを支えてみませんか?

母子家庭の女性もそんなことは望んでいないかも知れない。
ただし、お金で幸福は買えないが、困窮は不幸を呼ぶ。

別に結婚したからと言って、親になる必要はない。保護者になればいい。

嫁つき中古住宅はあふれている。未婚の男性も親孝行として結婚を望みあふれている。

そろそろ建前はやめないか?
お互いにメリットがあるのであれば、結婚には大いに意味がある。ある人にはやりがいに、ある人には生きがいに、場合によっては少子化に協力できるかも知れない。
バツがあろうが、なかろうが、戸籍を見る機会等ほとんどない。

そもそも人間に中古などない。住宅は中古である表示義務はあるけれども、人間には年齢があるだけだ。

紹介したい嫁つき中古住宅をいくつか知っている。「好条件をおすすめする」
不動産を扱う私の使命である。

ただし、私はある男には紹介しない。



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