仕事
2024年06月23日
会社で「この人がいないと業務が回らなくなる」と思われている人は重宝されているようで飼い殺しがせいぜいである
上場はしていないものの、中規模な会社では「この人がいないと業務が回らなくなる」と思わせる人がいる。
経理部門、システム部門、バックオフィス一筋みたいな人で、業務を人に教えることなく何十年もその部門にいる人たちである。
会社としてはバックオフィスの些細なことであり、適性があれば管理職にするし、何人か部下もいるから代替は可能と軽視している。
現場では「この人がいないと業務が回らなくなる」と思われ、仕事もその人に任せておく。そういう風に頼られることもやぶさかではなく、任せられた業務は裁量権があるので、自由気ままに仕事をすすめていく。
「弁護士みたいですね」なんておだてられたじいさんは、「マイドキュメントに入れた俺の書式は辞めるとき全部消す」と、とんでもないこことを息巻いていたが、「それって大した書類ではないですよね、あなたの痕跡はなくなった方がいい」と思っていた。書式なんて似たようなものがいくらでも転がっているご時世である。
とまれ、業務に裁量権がある以上、その業務は自分色に染められ、共有スペースに置かず、どんどんブラックボックス化ていく。老後の雇用延長を確保するためなのか、ある種の知見と独自の価値観で作られた仕組みが運用される。
いくら70歳まで雇用が延長されようと、その人はいなくなるし、いくらがんばってもRPAやAI化の加速は避けられない。
業務のブラックボックスを開けることはその人にしかできない。
しかし、「秘伝の云々」はおもてに出さないことに価値があるのであって、表に出したら「しょぼ」となることはほぼ間違いない。
上記DVDでも、一子相伝である「隠し剣鬼の爪」も「マジっ」と言いたくなるほどあっさりしたものであった。
後任がやや戸惑うのは新しい部署へ行ったときの常であり、ブラックボックスが多いとその業務そのものを行わず、業務を回すことになる。
ブラックボックス化させた人はその職場で重宝されるが、待遇につながるかというとそうでもない。会社で自身の力を過信して人事部へ待遇交渉を行っている輩がいた。思うようにならなかったようである。
その道一筋何十年でその会社で最適化されている人に時価などなく、可視化されない知識は同一業界でもない限りその知見は生かされない。同一業界でもロートルで将来のないじいさんを好待遇で雇用することはありえない。
システム部門でもホワイトハッカーなみのスキルがあれば、相当な時価がつく。もっともそれほどのスキルがあるならば、その道一筋何十年にはならない。
配線だとか、設定だとか自社のシステムを理解していないとできないことはあるけれども、おまかせ無線LANみたいにどんどん簡単になっている。
残念なことに当社では「余人をもって代えがたし」とまで言える人は存在しない。ただ、その場で重宝されてるだけで、好待遇を勝ち取れるスキルは当社では醸成していない。
スキルに市場価値がないとすれば、転職ができないので、待遇交渉はできず、飼い殺しになる。
ブラックボックス化に励んで時価を上げようとしてる方には申し訳ないが、知見は必ず陳腐化する。経験は言語化・再現されて初めて価値が出る。
私は経験の言語化を試みている。
<関連記事>
君はなぜ昇進したいのか?
終身雇用終焉のはじまり(副業禁止規定の解除について)
終身雇用これからどうなる?
昇進試験用小論文の書き方(超基礎編)
今日から当社は同一労働、同一賃金とします
成果を問われるのは本当は誰か?
経理部門、システム部門、バックオフィス一筋みたいな人で、業務を人に教えることなく何十年もその部門にいる人たちである。
会社としてはバックオフィスの些細なことであり、適性があれば管理職にするし、何人か部下もいるから代替は可能と軽視している。
現場では「この人がいないと業務が回らなくなる」と思われ、仕事もその人に任せておく。そういう風に頼られることもやぶさかではなく、任せられた業務は裁量権があるので、自由気ままに仕事をすすめていく。
「弁護士みたいですね」なんておだてられたじいさんは、「マイドキュメントに入れた俺の書式は辞めるとき全部消す」と、とんでもないこことを息巻いていたが、「それって大した書類ではないですよね、あなたの痕跡はなくなった方がいい」と思っていた。書式なんて似たようなものがいくらでも転がっているご時世である。
とまれ、業務に裁量権がある以上、その業務は自分色に染められ、共有スペースに置かず、どんどんブラックボックス化ていく。老後の雇用延長を確保するためなのか、ある種の知見と独自の価値観で作られた仕組みが運用される。
いくら70歳まで雇用が延長されようと、その人はいなくなるし、いくらがんばってもRPAやAI化の加速は避けられない。
業務のブラックボックスを開けることはその人にしかできない。
しかし、「秘伝の云々」はおもてに出さないことに価値があるのであって、表に出したら「しょぼ」となることはほぼ間違いない。
後任がやや戸惑うのは新しい部署へ行ったときの常であり、ブラックボックスが多いとその業務そのものを行わず、業務を回すことになる。
ブラックボックス化させた人はその職場で重宝されるが、待遇につながるかというとそうでもない。会社で自身の力を過信して人事部へ待遇交渉を行っている輩がいた。思うようにならなかったようである。
その道一筋何十年でその会社で最適化されている人に時価などなく、可視化されない知識は同一業界でもない限りその知見は生かされない。同一業界でもロートルで将来のないじいさんを好待遇で雇用することはありえない。
システム部門でもホワイトハッカーなみのスキルがあれば、相当な時価がつく。もっともそれほどのスキルがあるならば、その道一筋何十年にはならない。
配線だとか、設定だとか自社のシステムを理解していないとできないことはあるけれども、おまかせ無線LANみたいにどんどん簡単になっている。
残念なことに当社では「余人をもって代えがたし」とまで言える人は存在しない。ただ、その場で重宝されてるだけで、好待遇を勝ち取れるスキルは当社では醸成していない。
スキルに市場価値がないとすれば、転職ができないので、待遇交渉はできず、飼い殺しになる。
ブラックボックス化に励んで時価を上げようとしてる方には申し訳ないが、知見は必ず陳腐化する。経験は言語化・再現されて初めて価値が出る。
私は経験の言語化を試みている。
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2024年06月16日
嫁つき中古住宅
「嫁つき新築住宅なら買いますよ」ある男が言った。
ある男は年収はそこそこ、もうすぐ50にかかろうとする初老。知ってる人物の電話は普通のコミュニケーションをとるが、知らない人からの電話には容赦なくぞんざいな対応をとる。
電話対応だけで敵を作る才能のある男である。
男が40代前半は結婚の話題はセンシティブであったが、今は昔。現在は冗談にまで昇華された。「バツがついてるのは嫌ですね」と言ったので、「子ずれなら作る面倒もないのでは?」と問うてみたところ「そもそも子供が好きではないんですよ」との返事。
見た目や高血圧、性格を除いても男は結婚には向いていない。
日本では3組に1組以上が離婚する。にもかかわらず、結婚や出産を機にマンションや戸建てを買ったりする。
住宅は高い買い物なので、夫婦で慎重に選ぶだろう。アイランドキッチンや壁紙など細かい仕様は女性が選ぶ場合も少なくない。投資ではないので、リセールバリューよりも住みやすさや地域環境を重視するのは現実的な女性が多いと推察する。
また、地域の行事に夫が出るにせよ、近所づきあいは妻が担うことも少なくない。
つまり、家は女性のものである。
住宅取得控除を最大限に受けるために、住宅は共有名義、債務は連帯債務にする。
順調な結婚生活がはじまり、子供は保育園に入り、妻は家での生活を支える。
しかし、いろんな事情で離婚する。
せっかくできた保育園のお友達、近所の知り合いを捨てることは女性にとって選択しにくい。そのため、女性は家を捨てることができない。また、住宅を売ったところで、多額の借入金が残る。それでも男性が十分な養育費や住宅ローンを支払ってくれれば大きな問題は起こらないが。
ただし、元夫である会社員が毎月10万以上の養育費を払い続けている事例を私は知らない。なので、おおむね母子家庭は困窮する。
彼女たちは仕事、家事、育児に忙しく、男性と付き合っている暇はない。
「恋愛を経て結婚する」って日本ではここ50〜60年価値観であって、日本人のメンタリティに向いてないのではないか。
外国では特定のステディがいない限り、男性から申し込まれたデートを断らないそうである。デートイコール恋愛ではないらしい。ゆえに「告白」というよりも「何度かデートした後付き合っている確認」が多いらしい。
いきなり告白される方も困ってしまう。今は好きな人の素性を知ろうとするだけでもストーカーになってしまう。
未婚の男性たち、経済的に誰かを支えてみませんか?
母子家庭の女性もそんなことは望んでいないかも知れない。
ただし、お金で幸福は買えないが、困窮は不幸を呼ぶ。
別に結婚したからと言って、親になる必要はない。保護者になればいい。
嫁つき中古住宅はあふれている。未婚の男性も親孝行として結婚を望みあふれている。
そろそろ建前はやめないか?
お互いにメリットがあるのであれば、結婚には大いに意味がある。ある人にはやりがいに、ある人には生きがいに、場合によっては少子化に協力できるかも知れない。
バツがあろうが、なかろうが、戸籍を見る機会等ほとんどない。
そもそも人間に中古などない。住宅は中古である表示義務はあるけれども、人間には年齢があるだけだ。
紹介したい嫁つき中古住宅をいくつか知っている。「好条件をおすすめする」不動産を扱う私の使命である。
ただし、私はある男には紹介しない。
ある男は年収はそこそこ、もうすぐ50にかかろうとする初老。知ってる人物の電話は普通のコミュニケーションをとるが、知らない人からの電話には容赦なくぞんざいな対応をとる。
電話対応だけで敵を作る才能のある男である。
男が40代前半は結婚の話題はセンシティブであったが、今は昔。現在は冗談にまで昇華された。「バツがついてるのは嫌ですね」と言ったので、「子ずれなら作る面倒もないのでは?」と問うてみたところ「そもそも子供が好きではないんですよ」との返事。
見た目や高血圧、性格を除いても男は結婚には向いていない。
日本では3組に1組以上が離婚する。にもかかわらず、結婚や出産を機にマンションや戸建てを買ったりする。
住宅は高い買い物なので、夫婦で慎重に選ぶだろう。アイランドキッチンや壁紙など細かい仕様は女性が選ぶ場合も少なくない。投資ではないので、リセールバリューよりも住みやすさや地域環境を重視するのは現実的な女性が多いと推察する。
また、地域の行事に夫が出るにせよ、近所づきあいは妻が担うことも少なくない。
つまり、家は女性のものである。
住宅取得控除を最大限に受けるために、住宅は共有名義、債務は連帯債務にする。
順調な結婚生活がはじまり、子供は保育園に入り、妻は家での生活を支える。
しかし、いろんな事情で離婚する。
せっかくできた保育園のお友達、近所の知り合いを捨てることは女性にとって選択しにくい。そのため、女性は家を捨てることができない。また、住宅を売ったところで、多額の借入金が残る。それでも男性が十分な養育費や住宅ローンを支払ってくれれば大きな問題は起こらないが。
ただし、元夫である会社員が毎月10万以上の養育費を払い続けている事例を私は知らない。なので、おおむね母子家庭は困窮する。
彼女たちは仕事、家事、育児に忙しく、男性と付き合っている暇はない。
「恋愛を経て結婚する」って日本ではここ50〜60年価値観であって、日本人のメンタリティに向いてないのではないか。
外国では特定のステディがいない限り、男性から申し込まれたデートを断らないそうである。デートイコール恋愛ではないらしい。ゆえに「告白」というよりも「何度かデートした後付き合っている確認」が多いらしい。
いきなり告白される方も困ってしまう。今は好きな人の素性を知ろうとするだけでもストーカーになってしまう。
未婚の男性たち、経済的に誰かを支えてみませんか?
母子家庭の女性もそんなことは望んでいないかも知れない。
ただし、お金で幸福は買えないが、困窮は不幸を呼ぶ。
別に結婚したからと言って、親になる必要はない。保護者になればいい。
嫁つき中古住宅はあふれている。未婚の男性も親孝行として結婚を望みあふれている。
そろそろ建前はやめないか?
お互いにメリットがあるのであれば、結婚には大いに意味がある。ある人にはやりがいに、ある人には生きがいに、場合によっては少子化に協力できるかも知れない。
バツがあろうが、なかろうが、戸籍を見る機会等ほとんどない。
そもそも人間に中古などない。住宅は中古である表示義務はあるけれども、人間には年齢があるだけだ。
紹介したい嫁つき中古住宅をいくつか知っている。「好条件をおすすめする」不動産を扱う私の使命である。
ただし、私はある男には紹介しない。
2024年06月11日
ここ数年の当社の昇進・昇格状況
昇進・昇格は何をしたかではなくで説明した誰かが選んだ感は如実に出ていたけれども、おおむね納得できる者が課長に昇進した。
それは、一部若手抜擢とも言えるもので、「若くても課長になれる」と希望を持たせる結果となった。また、50代からも1名が昇進し、ベテランに一縷の望みを残すもので、バランスのとれたものとなった。
昇進者は営業頑張り型、本社でピックされた型、ベテランの年功序列型に大別される。
営業頑張り型
管理職として何度か表彰されるなど、会社として一番評価しやすい人材。
本社ピック型
本社にピックされたときから、才能を買われ、そこで我慢できた人材。本社で明確な成果はないが、気に入られた偉い人を怒らせることはない。
ベテラン年功型
さしたる成績等はないが、適当な年齢で偉い人が反対しなかった人材。
それでどうなったか。
役職定年の年齢が引き上げられたせいで、当社に課長ポストはない。だから半分は課長級という部下なし昇進が発生した。
また、課長の実質降格者が新しい昇格者によって押し出された。
昇進・昇格者の多くがやる気まんまんとなり、業務の延長で活躍する、本社勤務に初めて臨むことになった。
ほどなく、一人は過労で倒れた。
本社勤務の者は慣れない業務で会社にこれなくなった。
実質降格を受けたものは、部下をなくし、ほぼ一兵卒に成り下がった。
営業頑頑張り型の危険
営業頑張り型の人は、コンプライアンスぎりぎりの線で成績を上げてきたし、部下に自分と同様の成績を求める。自身が成績をあげて部署の実績をつめられればいいが、部下を使わないとできない規模になると、ハラスメントに陥る懸念がある。仮に理詰めでも人をつぶしてしまう。
本社ピック型の弱点
本社ピック型は、本社で偉い人の顔色を重視する。ゆえにリスクをとらなくなる。「自部署の範囲ではない」と言い張ってリスクそのものを排除する。
ベテラン年功型の弱み
適当な年齢で偉い人が反対しなかった人材なので、業務の延長はなんとかこなす。ただ、年齢がすすんでいるので、知らない業務にたじろぐことも多い。
押し出された人々(実質の降格者)
彼らの年収は数十万下がった。まわりは、あんな仕打ちを受けるのかと中間管理職の人々に恐怖を与えた。
ここ数年の昇格・昇進が悪かったということを断ずることはできない。
むしろ、以前より改善しているように思う。
ただ、リスクをとらず、成績(利益ではない)を上げ、上の顔色を見るだけの社風になるとすれば未来は明るいとは思えない。
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それは、一部若手抜擢とも言えるもので、「若くても課長になれる」と希望を持たせる結果となった。また、50代からも1名が昇進し、ベテランに一縷の望みを残すもので、バランスのとれたものとなった。
昇進者は営業頑張り型、本社でピックされた型、ベテランの年功序列型に大別される。
営業頑張り型
管理職として何度か表彰されるなど、会社として一番評価しやすい人材。
本社ピック型
本社にピックされたときから、才能を買われ、そこで我慢できた人材。本社で明確な成果はないが、気に入られた偉い人を怒らせることはない。
ベテラン年功型
さしたる成績等はないが、適当な年齢で偉い人が反対しなかった人材。
それでどうなったか。
役職定年の年齢が引き上げられたせいで、当社に課長ポストはない。だから半分は課長級という部下なし昇進が発生した。
また、課長の実質降格者が新しい昇格者によって押し出された。
昇進・昇格者の多くがやる気まんまんとなり、業務の延長で活躍する、本社勤務に初めて臨むことになった。
ほどなく、一人は過労で倒れた。
本社勤務の者は慣れない業務で会社にこれなくなった。
実質降格を受けたものは、部下をなくし、ほぼ一兵卒に成り下がった。
営業頑頑張り型の危険
営業頑張り型の人は、コンプライアンスぎりぎりの線で成績を上げてきたし、部下に自分と同様の成績を求める。自身が成績をあげて部署の実績をつめられればいいが、部下を使わないとできない規模になると、ハラスメントに陥る懸念がある。仮に理詰めでも人をつぶしてしまう。
本社ピック型の弱点
本社ピック型は、本社で偉い人の顔色を重視する。ゆえにリスクをとらなくなる。「自部署の範囲ではない」と言い張ってリスクそのものを排除する。
ベテラン年功型の弱み
適当な年齢で偉い人が反対しなかった人材なので、業務の延長はなんとかこなす。ただ、年齢がすすんでいるので、知らない業務にたじろぐことも多い。
押し出された人々(実質の降格者)
彼らの年収は数十万下がった。まわりは、あんな仕打ちを受けるのかと中間管理職の人々に恐怖を与えた。
ここ数年の昇格・昇進が悪かったということを断ずることはできない。
むしろ、以前より改善しているように思う。
ただ、リスクをとらず、成績(利益ではない)を上げ、上の顔色を見るだけの社風になるとすれば未来は明るいとは思えない。
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2020年02月10日
昇進試験は落ちた人を大事にしなくてはいけない
筆記・小論文を中心とした昇進のための一次試験が行われた。
学校の入学試験は、落ちた人には露ほど気をつかう必要はないけれども、昇進試験は落ちた人も大事にしなければいけない。
入社試験も落とすときには最大限の配慮をすべきである。
どういう経緯にせよ、入社試験を受ける以上、その企業に好意を持っている。
世に知れた企業に「無碍にされた」となれば、その企業イメージは小さな個人の中で地に落ちる。
一方で「断られ方がいい」と嫌いになれないのが人間だ。
さて、昇進試験である。
日本企業は一度昇進レースに敗れたからといって辞めていくわけではない。トップを走っているからといって順位が決まっているわけでもない。ずっと働き続ける。
昇進試験に受かって昇進させた人は、しばらくは噴射してくれることだろう。
落ちた人は必ず腐る。
腐った後、「来年こそは!」と思ってくれて半年なり、一年なり、次のステップに向けてがんばってくれればいい。
しかし、ある程度の納得が得られなければ、本当に腐ってしまう。
試験というのは採点が公表されていない場合でも、○×に不正はないという公平性が前提にある。
そこに一定の年齢、経験年数など加算・減算要素が隠れていると釈然としない。0対7で勝っていたと思ったら「相手チームには8点のハンデがありました」って納得がいかない。
もちろん透明性がなくてはいけない。諸般の事情によりブラックボックスを作ったら死ぬまで持っていかなくてはいけない。それが人事の守秘義務であり、事情があるのが企業だろう。
噂話であるが、「若くて経験の浅いやつを昇進させたから、試験を受けるやつが多くなった。あれは失敗だった」ということを耳にした。こういうことが漏れ伝わること自体に問題がある。
試験を受ける人が多くなって何が困るのか?
昇進試験を受けるとなれば、少なくともその前後勉強し、勤務態度は改善する。
選別が面倒くさいというなら論外だ。
世代内や同一役職で切磋琢磨が起こっているならば、企業としては活性化しているといってはいい。落ちた人ががんばる社風。
ところで試験の成績はある一定の範囲で若さに比例する。
しかし、企業は年功序列をある程度守りたいと思う。残業代と役職手当を秤にかける。こいつは昇進させても10年で定年であると。ゆえに人事が思う昇進候補と成績における昇進候補にギャップが起こる。
年功序列は根っこで、膨張する経済、大きくなる企業を示唆する。
年寄りたちは、自社が小さくなっていくことなんて想像できない。「君はまだ早い」という。年齢をたてにとることで会社内でのセーフティネットを確保する。
しかし、時代は確実に収縮する社会。
M&A絡み以外の拡大は難しい。
若者は今を逃して待っていられるほど気が長くない。
残業代がかさむ自己犠牲的な上司のもとで働きたいとも思わない。残業を減らし、スムーズに仕事をまわす上司を望む。
一定の年功序列を保つにせよ、今後は昇進させる年齢のレンジを広げる必要があるだろう。現にピラミッド構成を維持できる企業は少なくなっている。
「年をとったから終わりでもなく、若いから駄目でもなく」
30年くらい前の方がそういう余裕があったのかも知れない。
少なくなる椅子取りゲームははじまってまだ25年ほど。
みなを昇進させる時代は終わった。
みな昇進させるなら、同様に降格のルールが必要だ。
でなければ、厳選が必要になる。
情で昇進させれば部下が苦しみ、ひいては企業が弱っていく。
その頃にいない経営者に昇進させる権利はない。
任命責任。
これは総理大臣だけの話ではない。たぶん企業ではそんなことは問われないけれども、罪作りは多い。
能力・実力の見分けは難しいけれども、情だけ昇進させた人で大成した人を見たことがない。
大器は晩成す。晩成を待っていられるほど、時代は遅くはない。
当面は落とした人が腐らない仕組みづくりが必要だ。
来年までに身につけてほしい能力。足りない実力。そういうものをきちんと示すこと。腐らせない方法はそこいらあたりにあるだろう。
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飼い殺しがせいぜいである
ここ10年間の昇進・昇格を分析しました
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1年前からの昇進・昇格試験対策
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ここ数年の当社の昇進・昇格状況
「評価が高い社員はここが違う」 トップが語る昇進と昇給 (PRESIDENT BOOKS)
販売元:プレジデント社
発売日:2006-09-08
クチコミを見る
学校の入学試験は、落ちた人には露ほど気をつかう必要はないけれども、昇進試験は落ちた人も大事にしなければいけない。
入社試験も落とすときには最大限の配慮をすべきである。
どういう経緯にせよ、入社試験を受ける以上、その企業に好意を持っている。
世に知れた企業に「無碍にされた」となれば、その企業イメージは小さな個人の中で地に落ちる。
一方で「断られ方がいい」と嫌いになれないのが人間だ。
さて、昇進試験である。
日本企業は一度昇進レースに敗れたからといって辞めていくわけではない。トップを走っているからといって順位が決まっているわけでもない。ずっと働き続ける。
昇進試験に受かって昇進させた人は、しばらくは噴射してくれることだろう。
落ちた人は必ず腐る。
腐った後、「来年こそは!」と思ってくれて半年なり、一年なり、次のステップに向けてがんばってくれればいい。
しかし、ある程度の納得が得られなければ、本当に腐ってしまう。
試験というのは採点が公表されていない場合でも、○×に不正はないという公平性が前提にある。
そこに一定の年齢、経験年数など加算・減算要素が隠れていると釈然としない。0対7で勝っていたと思ったら「相手チームには8点のハンデがありました」って納得がいかない。
もちろん透明性がなくてはいけない。諸般の事情によりブラックボックスを作ったら死ぬまで持っていかなくてはいけない。それが人事の守秘義務であり、事情があるのが企業だろう。
噂話であるが、「若くて経験の浅いやつを昇進させたから、試験を受けるやつが多くなった。あれは失敗だった」ということを耳にした。こういうことが漏れ伝わること自体に問題がある。
試験を受ける人が多くなって何が困るのか?
昇進試験を受けるとなれば、少なくともその前後勉強し、勤務態度は改善する。
選別が面倒くさいというなら論外だ。
世代内や同一役職で切磋琢磨が起こっているならば、企業としては活性化しているといってはいい。落ちた人ががんばる社風。
ところで試験の成績はある一定の範囲で若さに比例する。
しかし、企業は年功序列をある程度守りたいと思う。残業代と役職手当を秤にかける。こいつは昇進させても10年で定年であると。ゆえに人事が思う昇進候補と成績における昇進候補にギャップが起こる。
年功序列は根っこで、膨張する経済、大きくなる企業を示唆する。
年寄りたちは、自社が小さくなっていくことなんて想像できない。「君はまだ早い」という。年齢をたてにとることで会社内でのセーフティネットを確保する。
しかし、時代は確実に収縮する社会。
M&A絡み以外の拡大は難しい。
若者は今を逃して待っていられるほど気が長くない。
残業代がかさむ自己犠牲的な上司のもとで働きたいとも思わない。残業を減らし、スムーズに仕事をまわす上司を望む。
一定の年功序列を保つにせよ、今後は昇進させる年齢のレンジを広げる必要があるだろう。現にピラミッド構成を維持できる企業は少なくなっている。
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30年くらい前の方がそういう余裕があったのかも知れない。
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みなを昇進させる時代は終わった。
みな昇進させるなら、同様に降格のルールが必要だ。
でなければ、厳選が必要になる。
情で昇進させれば部下が苦しみ、ひいては企業が弱っていく。
その頃にいない経営者に昇進させる権利はない。
任命責任。
これは総理大臣だけの話ではない。たぶん企業ではそんなことは問われないけれども、罪作りは多い。
能力・実力の見分けは難しいけれども、情だけ昇進させた人で大成した人を見たことがない。
大器は晩成す。晩成を待っていられるほど、時代は遅くはない。
当面は落とした人が腐らない仕組みづくりが必要だ。
来年までに身につけてほしい能力。足りない実力。そういうものをきちんと示すこと。腐らせない方法はそこいらあたりにあるだろう。
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会社で「この人がいないと業務が回らなくなる」と思われている人は重宝されているようで
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「評価が高い社員はここが違う」 トップが語る昇進と昇給 (PRESIDENT BOOKS)
販売元:プレジデント社
発売日:2006-09-08
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2012年02月02日
ここ10年間の昇進・昇格を分析しました
昇進・昇格は権力者の考えなどいろいろな要素が影響するけれど、10年も眺めるとある傾向が出る。
総論
合併により評判・実力がちゃらになったので、年齢がもっとも大きな要素になる。年によって増減したが、昇格・昇進者数はおおむね横ばい。
年齢を経てから管理職になった人が多かったため、激務か?能力が不足していたか?理由はわからないが、管理職になってほどなく辞める人が多かった。
「やめさせるための昇進もありだなあ」というか本人にとってよかったのか悪かったのか。
平→係長の退職は多かったが係長→課長代理はほとんど退職しなかった。残業がつかなくなるのは課長代理からだが、ベース給与が上がるのと、(無能でも)管理職のこなし方がわかるので退職も減るのだろう。
ここで昇進した人はその後、係長は課長代理に、課長代理は課長になれた。理由は下記。
ちなみに14年以前に課長代理になった人はかなりの数が退職している。合併の軋轢などをまともにかぶったし、求められる能力が違ったからでもある。
19〜20年
振り返って景気がよかった時期。部署が増えていないのに新入社員を多く採用した。ポストもないのに管理職バブルが発生。下を増やして上を増やす。平→係長、係長→課長代理。以前よりも年齢要素は減り係長あたりは若返る。
押し出される形で課長になれた人が結構出た。
21年〜23年
業容拡大が難しく、雇用延長がはじまり人員が余ってきた。
課長代理から課長になれた人が極端に減った。係長、課長代理への昇進も明らかに減った。社内での評価が固まってきて年齢の優位性は減った。
総論で述べた確率は20年までくらい。40%くらいなれた課長は30%に減り、20%になるまで数年かからないだろう。
7割は課長にさえなれません (PHP新書)
クチコミを見る
残念ながら10%は下がります。城さん。
結論
年齢の要素は(制度を変えなくても)ほっておいても必要なら自然と減る。年齢の要素を重視している組織はそれでもやっていける(公務員とか)組織なのだろう。
年齢など「情」で昇進させてやる気を出しても実力が伴わなければどうせ昇進はとまる。
むしろ、問題はその人たちが昇進した後高止まりすることにある。期待値だけで昇進させると役職定年まで時間がある。そして給料が高いフリーライダーは40代からはじまる。40代、50代ではじめて実力を発揮する人は100人に1人もいないんじゃないかと思う。それまでの蓄積した(努力をする姿勢など含め)資産の吐き出しが管理職なのでそれはそうだろう。
20代、30代はともかく40代以上を昇進させてまでモチベーションを維持をする必要があるのかなあと思う。
会社にとって 昇進のリスク>昇進のリターン だと思うけど、リスクが明らかになる頃選んだ人はもう退職している。
みんながわかっていることでも、日本ではじわっとしかすすまない。手続きやコンセンサスを得るのがめんどくさくて、結果が見える頃には誰かの意思って感じではなくなる。年功序列の崩れには意外と誰も気がつかない。
昇進を目指す人たちへ
年功序列が崩れて 損をするのは決して年寄りではない。既得権に配慮するので年寄りは逃げ切る。すでに管理職になれた人もなんとかなる。
今から入る人はスタート時点からその制度だから問題ない。今から管理職になろうとする人がこそが損をする。上は年功序列に守られ、下はバーリトゥードで追い上げてくる。間にはさまれたみなさんは。。。
出世・昇進することが人生を充実させることではない。しかし、年功が崩れれば収入は増えない。偉くなることに固執しなくても今までならなんとか収入は増えたはずだ。
来年か、再来年には。。。。そんな悠長なことを言っている暇はきっとない。
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課長島耕作も課長のままならすでに定年である。まあ嘱託社員で残っているかもしれないけれど。
状況はじわっと変わっていく。変わっていることがわかる10年だった。
いずれの道をすすむにしても準備は必要なようである。
今年もよろしくお願いします。
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総論
- 同じ実力と判断されれば年齢の高い者が有利
- 同じ実力と判断されればその職位に早くなった者が有利
- 係長から課長代理になれるのはだいたい60%
- 課長代理から課長になれたのはだいたい60%
- ゆえに係長から課長になれる確率はだいたい40% ここ数年は30%
- 年功を否定する人でも年齢・職位の在職年数などで納得している
合併により評判・実力がちゃらになったので、年齢がもっとも大きな要素になる。年によって増減したが、昇格・昇進者数はおおむね横ばい。
年齢を経てから管理職になった人が多かったため、激務か?能力が不足していたか?理由はわからないが、管理職になってほどなく辞める人が多かった。
「やめさせるための昇進もありだなあ」というか本人にとってよかったのか悪かったのか。
平→係長の退職は多かったが係長→課長代理はほとんど退職しなかった。残業がつかなくなるのは課長代理からだが、ベース給与が上がるのと、(無能でも)管理職のこなし方がわかるので退職も減るのだろう。
ここで昇進した人はその後、係長は課長代理に、課長代理は課長になれた。理由は下記。
ちなみに14年以前に課長代理になった人はかなりの数が退職している。合併の軋轢などをまともにかぶったし、求められる能力が違ったからでもある。
19〜20年
振り返って景気がよかった時期。部署が増えていないのに新入社員を多く採用した。ポストもないのに管理職バブルが発生。下を増やして上を増やす。平→係長、係長→課長代理。以前よりも年齢要素は減り係長あたりは若返る。
押し出される形で課長になれた人が結構出た。
21年〜23年
業容拡大が難しく、雇用延長がはじまり人員が余ってきた。
課長代理から課長になれた人が極端に減った。係長、課長代理への昇進も明らかに減った。社内での評価が固まってきて年齢の優位性は減った。
総論で述べた確率は20年までくらい。40%くらいなれた課長は30%に減り、20%になるまで数年かからないだろう。
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残念ながら10%は下がります。城さん。
結論
年齢の要素は(制度を変えなくても)ほっておいても必要なら自然と減る。年齢の要素を重視している組織はそれでもやっていける(公務員とか)組織なのだろう。
年齢など「情」で昇進させてやる気を出しても実力が伴わなければどうせ昇進はとまる。
D山君は昇進を強く望んだわけではなかった。直の上司だって(年齢云々で)推薦はやむなくしただけだ。人事部もリストに載せただけだ。役員はD山君が推薦され、リストの載っていただけで選んだ。できない上司はなぜ生まれるのか?憐憫と無責任のメカニズム
むしろ、問題はその人たちが昇進した後高止まりすることにある。期待値だけで昇進させると役職定年まで時間がある。そして給料が高いフリーライダーは40代からはじまる。40代、50代ではじめて実力を発揮する人は100人に1人もいないんじゃないかと思う。それまでの蓄積した(努力をする姿勢など含め)資産の吐き出しが管理職なのでそれはそうだろう。
20代、30代はともかく40代以上を昇進させてまでモチベーションを維持をする必要があるのかなあと思う。
会社にとって 昇進のリスク>昇進のリターン だと思うけど、リスクが明らかになる頃選んだ人はもう退職している。
みんながわかっていることでも、日本ではじわっとしかすすまない。手続きやコンセンサスを得るのがめんどくさくて、結果が見える頃には誰かの意思って感じではなくなる。年功序列の崩れには意外と誰も気がつかない。
昇進を目指す人たちへ
短距離で足の速いやつに勝つにはフライングすることだ。1年前からの昇進・昇格試験対策
年功序列が崩れて 損をするのは決して年寄りではない。既得権に配慮するので年寄りは逃げ切る。すでに管理職になれた人もなんとかなる。
今から入る人はスタート時点からその制度だから問題ない。今から管理職になろうとする人がこそが損をする。上は年功序列に守られ、下はバーリトゥードで追い上げてくる。間にはさまれたみなさんは。。。
出世・昇進することが人生を充実させることではない。しかし、年功が崩れれば収入は増えない。偉くなることに固執しなくても今までならなんとか収入は増えたはずだ。
来年か、再来年には。。。。そんな悠長なことを言っている暇はきっとない。
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課長島耕作も課長のままならすでに定年である。まあ嘱託社員で残っているかもしれないけれど。
状況はじわっと変わっていく。変わっていることがわかる10年だった。
いずれの道をすすむにしても準備は必要なようである。
今年もよろしくお願いします。
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2010年06月19日
非効率に仕事をすすめるためのノウハウ・ドゥハウ
書類の精査と始末をしていたら、出るわ・出るわのごみの山。非効率な仕事をすすめるためにはこうすればいいのかと感心しきり。
そこには独特のノウハウ・ドゥハウが詰め込まれていました。
私の場合何種類か大分類でザクッと綴っておいて、あとで必要に応じてわける。
たくさん綴を作っておけば始末もメンドクサイし、どれを見ればいいのかわかりにくい。非効率には最高。作った目的もわからないから捨てるときも迷います。
そうじゃなくて、(形が見えないまま)資料をさんざ集めて、なおざりにしておく。形は見えてないから、時間の経過でその資料を集めた目的すら忘れます。丁寧に資料を集めほっておく。ゴミの生産。
つまり、すべてにおいてこれの反対をすれば効率は飛躍的に向上するはずです。
でも、ホワイトカラーの人は効率を上げたいなどとは案外思っていません。
「一生懸命無駄に精を出す」ことを愛する人は多いものです。
そういう人を偉くした人の方が罪は重いなあ。
生産性は上げたくなくても、地位や年収は上がりたいなあと思っている人は多い。
ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)
著者:日垣 隆
販売元:大和書房
発売日:2010-02-10
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成果を求めないあたり、まだまだ平和なのかもしれません。
ノウハウ・ドゥハウを目の前にして思いっきり捨てた。彼の成果はシュレッター。続きを読む
そこには独特のノウハウ・ドゥハウが詰め込まれていました。
- やたらと綴を作る!
私の場合何種類か大分類でザクッと綴っておいて、あとで必要に応じてわける。
たくさん綴を作っておけば始末もメンドクサイし、どれを見ればいいのかわかりにくい。非効率には最高。作った目的もわからないから捨てるときも迷います。
- ランダムに並べておく!
- とりかかって資料を集めて結論を出さない!
そうじゃなくて、(形が見えないまま)資料をさんざ集めて、なおざりにしておく。形は見えてないから、時間の経過でその資料を集めた目的すら忘れます。丁寧に資料を集めほっておく。ゴミの生産。
- とにかく捨てない!
- 優先順位は考えない!
- メモをとりまくる!
つまり、すべてにおいてこれの反対をすれば効率は飛躍的に向上するはずです。
でも、ホワイトカラーの人は効率を上げたいなどとは案外思っていません。
「一生懸命無駄に精を出す」ことを愛する人は多いものです。
そういう人を偉くした人の方が罪は重いなあ。
生産性は上げたくなくても、地位や年収は上がりたいなあと思っている人は多い。
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成果を求めないあたり、まだまだ平和なのかもしれません。
ノウハウ・ドゥハウを目の前にして思いっきり捨てた。彼の成果はシュレッター。続きを読む
2010年02月17日
ラブホテルの裏側
仕事の関係上、裏側からまわるというケースがよくある。若干の相談に乗ったが、個人情報でもないので問題もないだろう。
こんな記事を目にした。
こんな記事を目にした。
しかも住込可って書いてあるんだがラブホに住めるの?www続きを読む
資格18歳以上 ★未経験者歓迎
これはギャグで言ってるのか?
ラブホのバイト見つけたんだけど何するの?
2010年02月08日
2009年07月21日
思考の視野角のこと
「なぜ彼はあんなにピントがずれているのだろう?」仕事をともにする時間とともにそんなことが感じられる。
そういう場合、噛み砕いて説明しても共感は得られず、ピントがずれた人(別称ではKYとも言うか)はピントがずれたまま感情をむき出しにし、孤立感を深める。
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そういう場合、噛み砕いて説明しても共感は得られず、ピントがずれた人(別称ではKYとも言うか)はピントがずれたまま感情をむき出しにし、孤立感を深める。
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2009年06月15日
微妙に勘違いされた研修ビデオの話
数年前にに研修をデジタル動画として録画した。それはまあ、ほこりをかぶっていたり、ハードに保存されて眠っていたりするのだけれど。
先日「あのビデオはどこに保存したのか?」と問い合わせがあった。 続きを読む
先日「あのビデオはどこに保存したのか?」と問い合わせがあった。 続きを読む
2009年06月10日
契約書の日付についてとか会社の常識的な
契約書を書かせる段になって、「日付欄はあけておいてください」と平気で言う。
契約書を書いた側としてはなんだかしっくりこないまま、「その他の書類は日付を入れてくれ」と言われてなおのこと疑問はつのる。 続きを読む
契約書を書いた側としてはなんだかしっくりこないまま、「その他の書類は日付を入れてくれ」と言われてなおのこと疑問はつのる。 続きを読む
2009年01月23日
終身雇用終焉のはじまり(副業禁止規定の解除について)
地味だが、日本における労働環境の転換点になりそうなニュースが流れていた。
岡山県倉敷市の三菱自動車工業水島製作所が、大幅な生産調整に伴う給料の減少を補うため、正社員にアルバイトを認める異例の措置を取っていることがわかりました。三菱自工 正社員のバイト許可続きを読む
2009年01月21日
要領がいいかどうかを試験で測る
社会人になってからも結構試験がある。それは公的な資格だったり、業務に関する試験であったりする。
それらを参考に昇進試験なんかを作っているけれども、どうにも知識というか記憶を測るためのものが多くって「要領とか手際」というものに力点が置かれていない。
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それらを参考に昇進試験なんかを作っているけれども、どうにも知識というか記憶を測るためのものが多くって「要領とか手際」というものに力点が置かれていない。
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2009年01月19日
昇進試験用小論文の書き方(超基礎編)
昇進試験に小論文があった。
終了後、同僚と話していたら、びっくりするほど書き方を知らなかった。
仕事でその類の業務がないと根本的なことを知らなかったりするので、超・超・基礎的なことだけ。少し書いておく。
採点は人事部とかで、専門家ではないものとする。
社内試験で800とか、1000という字数なら中身で勝負するにはいかにも短すぎる。それを考えるとこれくらいで気をつければそこそこの点数になるのではないかしら。
もっともそれくらいのレベルであれば「論」というより単なる「文」だと思うけれども。
おとなの小論文教室。
著者:山田 ズーニー
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昇任昇格試験 合格論文の書き方―基礎編
著者:大島 稔彦
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合格論文の書き方 実践編―昇任昇格試験
著者:大島 稔彦
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小論文これだけ!―超基礎編 [単行本(ソフトカバー)]
著者:樋口 裕一
出版: 東洋経済新報社
(2010-07-30)
「ビジネス実用文・試験論文」の書き方Q&A―一発勝負で必ず勝ち組になる [単行本]
著者:WIE西早稲田教育研究所
出版: セルバ出版
(2010-11-22)
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終了後、同僚と話していたら、びっくりするほど書き方を知らなかった。
仕事でその類の業務がないと根本的なことを知らなかったりするので、超・超・基礎的なことだけ。少し書いておく。
採点は人事部とかで、専門家ではないものとする。
- 字数制限がある場合は9割は埋める。
- 与えられて題についてバランスをとる
- 読み返して「てにをは」を確認する
- 一文の文字数を統一する
- 丁寧に書く 誤字は避ける
- 「です・ます」、「である」調を統一する
社内試験で800とか、1000という字数なら中身で勝負するにはいかにも短すぎる。それを考えるとこれくらいで気をつければそこそこの点数になるのではないかしら。
もっともそれくらいのレベルであれば「論」というより単なる「文」だと思うけれども。
おとなの小論文教室。
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(2010-11-22)
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できない上司はなぜ生まれるのか?憐憫と無責任のメカニズム
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2009年01月08日
就職氷河期世代からのアドバイス
- 下手な鉄砲は数打ってもあたらないかも知れないが、確実にうまくなること
- 量はいつか質に転化すること
- うまくなるタイミングが人より早くなるために活動ははやく開始すること
- 就職試験は大学受験と違い受験料はとらないので、いくら受けてもいいということ
- 自分が仕事、就職に関して無知なことを率直に認めること
- すなわち、テレビで広告を打っている企業がすばらしい企業とは限らないこと
2008年12月01日
将来やるべきことを先取りしてやる
竹中平蔵氏※1が「将来やるべきことを先取りしろ」という主旨の話をしていた。「例えば羽田空港の拡張とか」ということだったわけだが、組織は戦略に従う、戦略は経営者に従う、では経営者は?で考えていたこととかぶっていたので心に響いた。
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2008年11月29日
組織は戦略に従う、戦略は経営者に従う、では経営者は?
組織は戦略に従う。アルフレッド・D・チャンドラーJr.が言ったとか。戦略は経営者が決定する。経営者は各ステークホルダー(株主だったり、従業員だったり、顧客だったり)に従う。
いや時代に従うのではないか。
2008年10月25日
この時期に思うリーダーシップのこと
タケがキレて銃剣で突撃し、ケーブが機関銃で火に油を注ぐ。
(表層とか知識としてしか)理解していない知ったかぶりの講師に対して何度か起こった風景だ。
たいてい、AMDか私が折衷案みたいなものを出してその場を抑える。それはもう6‐4‐3のダブルプレーとか、仙道−魚住−仙道−福田(SLUMDUNK)みたいなもので、役割はだいたい決まっている無言のサインプレーだった。
続きを読む2008年06月25日
ちょっと腹がたった営業とか納期の話
大きな理由はなく、引越しをする。でっ見積もり依頼をするといかにもな感じの「○○クンてかってる〜」と相武紗季がいいそうな、メンズビオレで顔を洗って欲しいでかい鞄を下げた営業マンがやってきた。そこを抜けば感じがよい。
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